錦織圭 全豪オープン12年ぶり初戦敗退 世界16位にストレート負け

[ 2021年2月8日 17:25 ]

男子テニス 全豪オープン第1日 ( 2021年2月8日    オーストラリア・メルボルン )

ショットを放つ錦織圭(AP)
Photo By AP

 テニス4大大会初戦の全豪オープンが8日、メルボルンで開幕した。男子シングルス世界ランキング42位の錦織圭(31=日清食品)が、1回戦で同16位のパブロ・カレニョブスタ(29=スペイン)と対戦。5-7、6-7、2-6でストレート負けし、同大会は09年以来12年ぶりの初戦敗退となった。

 第1セットは第1ゲームをラブゲームでキープ。1ゲームオールで迎えた第3ゲームはブレークを許した。第4ゲームは再三のジュースの末、ブレーク。2-2で迎えた第5ゲームをキープしたが、第6ゲームはラブゲームでキープを許して3-3に。第8ゲームまで3連続で落としたが、第9ゲームをキープすると、第10ゲームをブレークして5-5と巻き返した。しかし、第11ゲームでサービスゲームを落とすと、第12ゲームもブレークできず、5-7でセットを落とした。

 第2セットは第1ゲームをラブゲームでキープ。第2から第4ゲームまで3連続で落としたが、第5ゲームはラブゲームでキープして流れを止めた。第6ゲームは0-40と不利な展開から巻き返してブレークに成功。3-3とし、第7ゲームも連取。第8ゲーム以降はお互いにキープし合って一進一退の攻防。6-6で突入したタイブレークを物にできなかった。

 第3セットは足を気にするしぐさも見られ、厳しい戦いに。第1ゲームから3ゲームを連取されながら第4、6ゲームを奪取したが、及ばなかった。

 錦織は19年10月に右肘手術に踏み切り、「最高のレベルで戦うにはまだ100%の準備ができていない」として昨年の全豪オープンは欠場。2年ぶりの同大会出場となり、19年大会で5時間を超える激闘を展開した相手との再戦となった。

 右肩痛からの復活を期す中、メルボルン入りした際のチャーター機の同乗者にコロナ陽性者が出たため、2週間ホテルの部屋から出られない隔離を強いられた。屋外練習開始は1月30日。2月3日からの国別対抗戦ATPカップで昨年9月30日の全仏オープン2回戦以来の試合を経験したものの、長丁場のグランドスラムには不安を残していた。

続きを表示

2021年2月8日のニュース