佐藤翔馬 男子200平泳ぎ「驚いた」自己ベストV!ライバル渡辺との直接対決3戦ぶり勝利

[ 2021年2月8日 05:30 ]

競泳 ジャパン・オープン最終日 ( 2021年2月7日    東京アクアティクスセンター )

男子200メートル平泳ぎ決勝、優勝を果たしガッツポーズを見せる佐藤(撮影・会津 智海)
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 男子200メートル平泳ぎでは佐藤翔馬(20=東京SC)が日本記録まで0秒07に迫る2分6秒74で制し、100メートルとの2冠を達成した。日本記録保持者のライバル・渡辺一平(23=トヨタ自動車)との短水路(25メートルプール)も含めた直接対決を3戦ぶりに制し、東京五輪でのメダル獲得に弾みをつけた。

 タイムを確認し、佐藤は右拳を握りしめた。2週前の北島康介杯で出した世界歴代4位の自己ベストをさらに0秒04更新。渡辺の持つ日本記録まで0秒07に肉薄する好タイムに「驚いた。自分のペースで泳げた」と満足感を漂わせた。

 昨年1月の北島康介杯で初めて渡辺を破り、東京五輪のメダル候補に名乗りを上げたホープ。隣のレーンで世界記録ペースで先行する渡辺を冷静に視界に捉え「追いかけたことで良いラップが出た」。100~150メートルの間にあっさりと抜き、最後の50メートルで一気に突き放した。前半から飛ばし、逆転を許して敗れた昨年12月の日本選手権とは違う展開を選択。直接対決で3戦ぶりに勝利した。

 視線は東京五輪でのメダルだけだ。日本記録保持者の渡辺だけでなく、世界記録2分6秒12を持つチュプコフ(ロシア)も意識している。「世界に目を向けた時に後半に速い選手がいる。ラスト50メートルをどうしていくか」と西条健二コーチ。終盤で力を爆発できるペース配分をテーマに練習しており、その効果がこの試合でも発揮された。

 8日が20歳の誕生日。10代最後の一日を最高の形で終え、五輪選考会を兼ねる4月の日本選手権に向かう。「20代になってもやることは変えずに積み上げていきたい」。さらなる進化を遂げた慶応ボーイは、爽やかに笑った。

 ◆佐藤 翔馬(さとう・しょうま)2001年(平13)2月8日生まれ、東京都港区出身の20歳。生後半年から「スパ白金」のベビースイミングに通い水泳を始めた。慶応幼稚舎から慶応一筋で現在は慶大商学部2年。少年野球チーム「オール麻布」ではプロ野球・日本ハムの清宮幸太郎の1学年後輩。好きな食べ物はタピオカ、牛タン。1メートル77、74キロ。

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