進退懸ける覚悟も…鶴竜「目の前の相撲に集中」稽古に精進する決意

[ 2020年12月8日 12:51 ]

鶴竜
Photo By スポニチ

 3場所連続休場中で、11月場所後の横綱審議委員会(横審)で引退勧告の次に重い「注意」を決議された横綱・鶴竜(35=陸奥部屋)が8日、東京都墨田区の陸奥部屋での報道陣の取材に応じた。鶴竜は初場所(来年1月10日初日、両国国技館)以降に進退を懸ける覚悟を示しているが「そういうこと(進退)を気にしないように、しっかり目の前の相撲に集中してやることが大事」と稽古に精進していく決意を示した。

 この日は相撲は取らず、ジャンプを交えたスクワットを中心に、四股、てっぽう、ゴムチューブを使ったトレーニングなどで汗を流した。腰の負傷で全休した11月場所中も基本運動を行っていたが、稽古再開後は徐々に強度を上げてきたようで「やっぱりしばらくできなかったから、下半身を戻さないといけない。いろんな(スクワットで)跳んだりとかはできなかったけど、そういうこともできるようになってきた」と説明した。

 体重が増えすぎると腰に負担がかかるため、「今は155キロ。増えても156ぐらい。155をキープできるようにしている」という。体の感触については「まあまあ。今は運動してもあまり(痛みは)ないかなと思う」と話した。相撲を取る稽古は年内にも再開したい意向で、18日から始まる合同稽古への参加については「まだ決めていない」と話すにとどめた。

 今年の5場所で皆勤したのは3月の春場所だけ。同じく横審から注意を決議された横綱・白鵬も優勝した春場所以外は全て休場したこともあり、幕尻が2度優勝するなど全場所で違う力士が賜杯を抱いた。「そういう時期もある。1人の人がずっと勝つこともあれば、そういう上げ下げの波もある。責任といえば責任感もあるけど、ずっとというのは難しい」と捉えながらも、昨年名古屋場所を最後に優勝から遠ざかっている状況にはふがいなさを感じている。「苦しいっていうか、最近ずっとこういう感じ。1ついいことがあれば、また…。思うようにはいかないのが現実」と胸の内を吐露した。

続きを表示

2020年12月8日のニュース