阿部詩 兄・一二三の宿敵・丸山もリスペクト「2人を尊敬」13日に柔道東京五輪男子66キロ級代表決定戦

[ 2020年12月8日 14:10 ]

柔道女子日本代表合宿に参加し、オンライン取材に応じる阿部詩

 柔道の東京五輪女子52キロ級代表の阿部詩(20=日体大)が8日、13日に東京五輪代表決定戦を控える兄・一二三(23=パーク24)にエールを送った。阿部は現在、新型コロナウイルス感染拡大後では初めて実施している女子日本代表合宿に参加中。午前の練習を終えた後にオンライン取材に応じ、「私は信じて応援するだけ。本当にしっかり最後まで見守り続けて、妹として、家族としてしっかり応援したい」と語った。

 畳の上での稽古ができなかった時期には、兄妹そろってトレーニングをする機会が増えたという。3歳差で、男女の違いもあり「今まではそういう機会はなかった」というが、コロナ禍では兄妹で切磋琢磨(せっさたくま)。「男女の差はあるが、何をやっても勝てないし、走っても追いつけなかった。改めて兄はすごいんだなと思った」と尊敬の眼差しを見せた。

 柔道の五輪代表を1対1のワンマッチで決定するのは史上初めて。妹としてはもちろん、1人の柔道家としては対戦相手の丸山城志郎(27=ミキハウス)もリスペクトしており、「本当に強い覚悟を持たないと、できる試合じゃない。自分に置き換えて、それができるのかというと、覚悟は作れるのかな?と思う。今までになかったことなので、選手として2人を尊敬している」と話した。

 13日午後4時過ぎに東京都文京区の講道館で開催される決定戦は、無観客のために妹である阿部も入場できない見込み。「テレビの前で、画面を通じて応援したい」と刻一刻と迫る決戦の時に胸を高鳴らせた。

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2020年12月8日のニュース