五輪代表の岡田・外薗組が2年ぶりV「8割満足」 セーリング470級全日本選手権

[ 2020年11月15日 17:52 ]

セーリング全日本470級選手権最終日 ( 2020年11月15日    神奈川県藤沢市・江の島ヨットハーバー沖 )

 順位を決めるメダルレース2本が予選上位10艇で争われ、東京五輪男子代表の岡田奎樹(24=トヨタ自動車東日本)外薗潤平(29=JR九州)組が2年ぶり3度目の優勝を飾った。連覇を狙った女子代表の吉田愛(40)吉岡美帆(30=ともにベネッセ)組は5位。大会は男女の区別なく行い、女子ペアでトップの吉田・吉岡組が全日本女子選手権の覇者となった。

 運営面のテストなどのために異例の2レースが実施されたメダルレース。最大で予選5位の吉田・吉岡組まで逆転優勝の可能性があったが、岡田・外薗組が圧倒してトップを譲らなかった。1本目は予選2位だった土居・木村組を抑える手堅い展開で3着に入り、2本目も2着と全レースを通じて安定感が際立った。スキッパーの岡田は「8割満足で2割は工夫が必要」と及第点を与え、クルー外薗も「実力は落ちていないし、上がっている」とうなずいた。

 得意とする微風での走りの強さを再確認するとともに、課題だった強風下での走りも船やセールなどの道具に理解を深めた成果を発揮。「風が強いところでも他のチームに負けていなかった」(岡田)と手応えを感じた一方で、「自分が感じている風の流れの感覚と外薗さんの見る景色がお互い言えていない部分があった」とコミュニケーション面の改善点も確認した。次戦は3月にポルトガルで開催予定の世界選手権に照準を合わせ、東京五輪に向けて強化を進める。

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2020年11月15日のニュース