柔道三井住友海上新監督に上野雅恵氏 04、08年五輪金メダリスト

[ 2020年11月2日 11:09 ]

上野雅恵氏
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 柔道の女子実業団強豪の三井住友海上は2日、12月1日付けで04年アテネ五輪、08年北京五輪の女子70キロ級を2連覇した上野雅恵氏(41=現コーチ)が新監督に就任すると発表した。1989年の創部から31年間の長きに渡って監督を務め、数々の五輪メダリストを育成してきた柳沢久氏(73)は退任し、上野新監督のサポートに回る。

 上野氏は北海道出身。両親が開いた道場で幼少期に柔道を始め、旭川南高から97年4月に住友海上(現三井住友海上)入り。99年に世界選手権代表に初選出され5位。五輪初出場だった2000年のシドニー大会はメダルなしに終わったものの、01年、03年の世界選手権を制すなど、五輪2連覇を含めて4度の世界一に輝いた。また次女で12年ロンドン五輪63キロ級銅メダリストの順恵氏(37)、三女の巴恵氏(31)とともに、「上野三姉妹」として柔道界でその名をとどろかせた。

 上野氏は同社を通じ、「身が引き締まる思いで大きな責任を感じています。女子柔道部の伝統を繋げつつ、指導者として新たなことに挑戦し、スタッフ、選手とともに新しい伝統を築きあげていきたいと思います」などとコメントを発表。また勇退する柳沢氏も同社を通じて「皆さまから応援いただきましたことで、オリンピックでは6大会に選手が出場し、3つの金メダルを含む8つのメダルを獲得することができました。ただメダルの数よりも、たくさんの素晴らしい選手に出会えたことが私の一番の財産であり、選手には大変感謝をしています」とコメントした。

 三井住友海上には現在、来年に延期となった東京五輪70キロ級代表の新井千鶴(27)、57キロ級で14年世界ジュニア選手権覇者の玉置桃(26)らが所属している。

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2020年11月2日のニュース