渋野「メジャーチャンピオン捨ててでも」雪辱を 海外遠征最終戦58位「もっと強くなりたい」

[ 2020年10月13日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子プロ選手権最終日 ( 2020年10月11日    ペンシルベニア州アロニミンクGC=6577ヤード、パー70 )

最終ラウンド、2番でショットを放つ渋野
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 2カ月間に及んだ海外遠征の合計342ホール目となる最終18番。1メートルのパーパットを沈めた渋野がキャディーと静かに拳を合わせた。最終戦は58位に終わったが「悔いは残っていない。終わり方としては良かったと思う」といつも通りの笑みをのぞかせた。

 第3日に乱れたショットが復調し、4番パー4では第2打を80センチにつけてバーディーが先行。8番はチップショットを決め、パー5の9番も7メートルのバーディーパットをねじ込んだ。後半は2ボギーでイーブンに終わったが「ショットの自信が戻った」と胸をなで下ろした。

 8月からの海外遠征を終え「米国の4試合は、全部予選通過できた」と評価する一方で、「こっちで戦うとしたら、メジャーチャンピオンという言葉を捨てていいと思った。もっと強くなって、この場で戦いたい」と、覚悟を口にした。

 中継局の意向で、この日は「最終組」の1組後ろでプレー。キム・セヨンのウイニングパットは18番の第2打地点から眺め、フェアウエーから拍手で祝福をした。「優勝シーンを後ろから見るというのもなかなかない経験。ああいう景色を(当事者として)見たいなと思った」。30日からの樋口久子・三菱電機レディース(埼玉)で国内ツアーに復帰。12月の全米女子オープンに向けた新たな挑戦が始まる。

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