全英女子オープンで連覇を目指す渋野日向子のコーチ・青木翔インタビュー「勝負のポイントは…」

[ 2020年8月14日 10:15 ]

インタビューに応える青木翔コーチ
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 渋野日向子(21=サントリー)が日本人史上初の連覇を目指すAIG全英女子オープンが20日、英国のロイヤルトルーンGCで開幕する。アマチュア時代から渋野を育て、昨年大会ではキャディーとして歓喜に立ち会った青木翔コーチ(37)が本紙の単独取材に応じ、渋野の現状や見どころを語った。

 1年前の8月4日。渋野はAIG全英女子オープンでの日本人史上2人目のメジャー制覇を成し遂げた。渋野本人はもちろん、“チームしぶこ”を取り巻く環境は大きく変わった。チームの司令塔である青木コーチは、「長いような短いような。本当に全英に勝ったってことが、まだ信じられない気持ちもあります。彼女自身は勝つ前と後で全然変わらないですよ。基本的にはずっとふざけてる(笑い)」とこの一年を振り返る。

 昨年11月から斎藤大介トレーナー(34)と契約。更なる進化に向け、新たなチャレンジにも取り組んでいる。「彼女の体は瞬発力が発達している。そのパワーを出力MAXにした時に、耐えられる体を目標に取り組んできた。横揺れが少なくなってインパクトゾーンが長くなったことで再現性も上がっている」とトレーニングの成果を実感している。

 その中で6月に行われた今季国内ツアー初戦のアース・モンダミン・カップでは予選落ち。チームとして、結果をどのように受け止めたのか。

 「渋野はヘコんでいましたね。アースではフィーリングが合っていなかった部分があったので、斎藤君と話し合って改めて体の数値を計測しなおした。新たな練習も入れて、最近は本人もいい感覚をつかんできています」
 
 20日には連覇を目指す戦いが幕を空ける。林間コースだった昨年と異なり、ロイヤルトルーンGCは海沿いのリンクスが舞台。「リンクスは僕も彼女も経験していませんけど、人によってコースの感じ方は違う。あまり先入観持たずに行って、(練習日の)3日間でしっかり準備出来たらと思います」と自然体で臨む考えだ。

 渋野はかねてから「連覇できるチャンスは私にしかない」と言っている。「彼女自身手応えを感じている部分もありますし、連覇を狙う大会は全英が初めて。気合が入っていますね」と、日本人史上初のメジャー連覇への思いは強い。

 今年はコロナ禍で無観客開催。さらに、関係者も選手とキャディーに限られる方針だ。大声援を受けた昨年とは異なる雰囲気について、「ギャラリーの声援を力に変えられる子。やりづらさはあると思うけど、画面越しに応援してくれる人がいるのを認識して一打一打やっていく。あとは、どれだけこっちで盛り上げられるかですね」と語る。

 青木コーチから見る、渋野の注目ポイントとは――。それは連覇が懸かっていても、リンクスに舞台が変わっても、持ち前の強気なプレーを貫けるかだという。

 「恐らく去年と変わらずリンクスでもピンに打っていく。ビビらずに打っているかを見て欲しいです。そして応援してくださる皆さんが少しでも楽しんでもらえるような明るい空気を出して、渋野と僕らしく、72ホール戦えたらいい」

 7日に渡英し、現在は前哨戦のスコットランド・オープンに挑んでいる。最も身近で成長を見守ってきた青木コーチから渋野への期待はどういうものか。

 「連覇の確率は出場選手分の1。何か持ってる子ですし、期待するなら(スコットランドOPを含め)2週連続優勝を期待したい。そこに一緒にいられたらコーチ冥利(みょうり)に尽きます。でも、それはあくまでも最大限の目標。結果は結果でしかないので。僕らのスタイルはその時にできることを100%出すこと。そこに集中していきたいです」
 
 心強いパートナーとともに、スマイリングシンデレラが偉業達成を目指す同大会の模様は、ゴルフネットワークで大会初日から最終日まで全ラウンド衛星生中継される。またゴルフネットワークプラスでも同時配信される。

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