NBA審判の笛は“マスク”付きの電波ホイッスル 新型コロナ感染防止策と新技術を統合

[ 2020年7月28日 12:08 ]

「マスク付き」の笛を口にくわえるトニー・ブラウン審判(AP)
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 NBAはフロリダ州オーランドで新型コロナウイルスに対する厳重な感染防止策を施しながらスクリメージ(練習試合)を消化しているが、その安全対策は審判の笛にまでおよんでいる。

 AP通信が報じているもので、フロリダ州ブラデントンで開幕した女子のプロリーグ、WNBAを含めて試合を担当する各審判は使い慣れた「FOX40」のホイッスル(NFL、NHLでも使用)を“マスク”のような黒い布で包みこんでいる。マジックテープが付いており着脱は簡単。洗濯すれば再利用も可能となっている。

 包み込んだ理由はホイッスルから漏れてしまう審判のつばを空気中に拡散させないため。NBAの元審判で現在はリーグの審判統括担当を務めるモンティ・マカチェン氏は「今回は感染防止が最優先。本当は笛に代わる何かを使いたかったがそうもいかず、それでこの小さな袋を採用した。今まではつばが飛ぶからどうだといったことは考えたりしなかったが、今は違う」とコメントしている。

 しかも布で包んだだけでなく、このホイッスルにはプレシジョン・タイム・プロトコル(PTP)という通信衛星や金融取引などでも使われる最新技術も組み込まれており、笛を吹いた瞬間にゲーム・クロックとショット・クロックが同時にストップ。これまでは記録席の時間担当が審判の笛を自分の耳で聴いてタイムを手動で止めていたが、現在は“電波ホイッスル”の音と同調するために微妙な時間の誤差がなくなった。

 なおNBAは28日にスクリメージの全日程を終了。30日から22チームによる8試合の「シーディング・ゲーム」に突入する。

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