【玉ノ井親方 視点】肝を冷やした正代 早く差す相撲取れれば安心して見られるように

[ 2020年7月25日 20:11 ]

大相撲7月場所7日目 ( 2020年7月25日    両国国技館 )

<大相撲7月場所7日目>碧山(左)を突き落しで破る正代(撮影・久冨木 修)
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 正代が碧山に攻め込まれながらも1敗を守った。胸を出すような立ち合いで、腰の重い相手の突進をまともに受けたが、回り込みながら右からいなすようにして態勢を入れ替え、勢い余った碧山を土俵の外に送った。勝ちはしたが肝を冷やしたに違いない。

 もともと立ち腰だが、ここ数場所は前に出る圧力とスピードがついて成績も安定してきた。立ち合いで胸を見せて押し込まれることもあるが、土俵際の粘り腰と、さばきのうまさでそれをカバー。ただ、今場所は感染予防のため出稽古などができず、稽古不足の影響で相撲勘がまだ戻りきっていない感じがする。立ち合いでもっと前傾姿勢になり、早く差す相撲が取れれば、安心して見ていられるようになる。8日目は御嶽海戦。一歩踏み込んで、いかに早く差すことができるかが勝負の鍵になる。碧山戦のような相撲では勝ち目はない。(元大関・栃東)

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2020年7月25日のニュース