東京五輪“スライド”競技日程発表 大幅変更なし、男女マラソン表彰式は国立で実施

[ 2020年7月18日 05:30 ]

オンライン形式で開かれたIOC総会に出席後、記者会見する森喜朗会長(代表撮影)
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は17日、新型コロナウイルスの影響で来年へ延期となった五輪の競技日程を発表した。同日、オンライン形式で開催された国際オリンピック委員会(IOC)総会で、組織委の森喜朗会長が報告した。今年と同じ会場を使用できる見通しが立ったため従来の日程とほぼ同じで、札幌で行う男女マラソンの表彰式を8月8日の閉会式で実施することも決まった。

 東京五輪は開幕2日前の7月21日、午前9時から福島で行われるソフトボールのオーストラリア―日本で競技開始。同23日午後8時から国立競技場で開会式が開かれる。競技日程は今年の日付から1日ずつ前倒しとなり、一部種目の実施時間を30分~1時間ずらした以外は変更なし。史上最多33競技339種目の実施は変わらず、簡素化を目指す中で競技数は維持する基本姿勢を改めて示した。IOC総会で報告して承認を得た森会長は、開幕1年前の23日に「来年の大会を目指すアスリートを勇気づけ、人々の未来への希望、連帯を表すメッセージを発信する」と明かした。

 暑さ対策として会場を札幌へ移した陸上の競歩とマラソンの表彰式が国立で行われることも決定した。札幌ではビクトリーブーケ贈呈などの式典を行い、8月5~6日実施の競歩の表彰式は翌日に国立で、マラソンは同7日の女子、同8日の男子ともに閉会式でメダルが授与される。男子は午前7時スタートのレース後に東京へ移動し、午後8時開始の閉会式に間に合わせる。

 組織委の室伏広治スポーツディレクターは「1年(日程を)スライドできたのも奇跡に近い」と調整が難航したことを示唆した。競技会場のほか、メインプレスセンターなどが入る東京ビッグサイトや、大会後はマンションとして販売される選手村も使えるメドがついたが、使用期間や補償金は調整が必要で、どの会場とも正式契約に至っていないという。組織委は日程が確定したことを受け、販売済みのチケットについて、希望者には今秋以降に払い戻しに応じることも明らかにした。

 《簡素化案を今秋提示》組織委の森会長はIOC総会後に都内で会見し、新日程がIOCに承認されたとして「アスリートの皆さんは計画を立てやすくなったと思う。安心して東京大会を目指してほしい」と話した。武藤敏郎事務総長は大会の簡素化について「選手以外の関係者で日本へ来る人数を見直しできないか」と一例を挙げ、まとめた簡素化案や延期に伴う追加経費の全体像を今秋に提示する意向を明かした。また、今秋以降に国や都と協力して設置するコロナ対策会議に関しては「国にイニシアチブを取っていただきたい。実現のためには12月頃までに中間的な大筋合意が必要」と語った。

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