米テキサス州で最多の感染判明者数と死者 フロリダ州でも新型コロナの猛威衰えず

[ 2020年7月16日 11:05 ]

ヒューストン市内で新型コロナの検査を待つ車の列(AP」)
Photo By AP

 米テキサス州で15日、新たに1万791人が新型コロナウイルスに感染したことが判明。死者数(110人)を含めて、どちらも過去最多となった。

 AP通信などによれば、メキシコに隣接している最南部のヒダルゴ郡(人口77万人)では前日の31人を上回る35人が死亡。これは同郡での最多数となった。テキサス州のグレグ・アボット州知事(62)は4日にマスク着用を義務付けたが、それでも感染拡大に歯止めをかけられない状況が続いている。

 ヒューストンのシルベスター・ターナー市長(65)は「ウイルスがジョークとか、現実には存在しないとか、影響などない、と思っている人は今、示されているデータを直視してほしい」と感染防止対策をしない市民に対して苦言。市内の病院で医療従事者、ベッド、人工呼吸器、薬のすべてが不足する事態となったために、米陸軍の医療部隊がヒューストン入りして支援体制に入っている。

 アボット州知事に対しては各郡からロックダウン(都市封鎖)などさらなる対策を求める声も出ていると伝えられており、23日に開幕する大リーグにアストロズ(ヒューストン)とレンジャーズ(アーリントン)の2球団を抱えるテキサス州の動向が注目されている。

 またフロリダ州では15日に1万181人の感染(死者112人)が判明。1日で5000人以上が感染したのは22日連続となった。ここ7日間の平均では1万4023人が感染(陽性率16・1%)しており、これは過去ワースト。同州オーランドでは30日からNBAが22チームでシーズンを再開させるが、テキサス州同様に感染判明者数と陽性率が“高止まり”となっている。

 なおフロリダ州のここ1週間の感染判明者は8935→11433→10360→15299→12624→9194→10181。NBA再開シーズンの舞台となるオーランドを含むオレンジ郡(人口139万人)では、この日だけで新たに532人が感染した。

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2020年7月16日のニュース