栃煌山 引退悔いなし「上には上がれなかったけど、やってきたことは間違いなかった」

[ 2020年7月16日 05:30 ]

オンラインで現役引退の記者会見をする栃煌山。左は春日野親方(日本相撲協会提供)
Photo By 共同

 大相撲の元関脇で西十両2枚目の栃煌山(33=春日野部屋)が15日、オンラインでの会見で現役引退と年寄「清見潟」襲名を表明した。三役を通算25場所務めるなど、長らく上位で活躍したが、2度目の十両陥落となった7月場所(19日初日、両国国技館)の直前に、土俵から去った。今後は春日野部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たる。

 【栃煌山に聞く】
 ――今の心境は?
 「今日引退が決まり、ひと区切りついた」

 ――体力的にも厳しかったのか。
 「いい時に比べれば。年齢的なこともある。去年1回十両に落ち、もう一回幕内上位で相撲を取りたいと頑張ってきた。体のこともあるが、次に落ちたらやめようと決めていたので」

 ――稽古熱心だった。
 「なかなか器用な相撲は取れない。その分、課題を持って、体に染みこませようと思って稽古してきました。上の番付(大関、横綱)には上がれなかったけど、やってきたことは間違いなかったと思います」

 ――12年夏場所では優勝決定戦進出。
 「あの時は何も考えずに、しっかり一番一番取って優勝決定戦に進めた。でも自分の弱さ、甘さが出て最後の一番に勝てず優勝を逃した。もう一回あの場に立って、次は勝てるように、と。それが原動力になっていた部分はあった」

続きを表示

2020年7月16日のニュース