セブンズ藤田慶和「母の夢かなえたい」五輪へ思い新た

[ 2020年7月16日 17:35 ]

合同オンライン取材に応じた藤田慶和

 7人制ラグビー東京五輪代表候補の藤田慶和(26=パナソニック)が16日、東京都内で行われた強化練習に参加後、オンラインでの合同取材に応じ、「自粛期間が続いたので、みんなでトレーニングできるのが幸せ。五輪へステップを上っていきたいと思う」と抱負を語った。

 3月24日に東京五輪の延期が発表された際は「切り替えに2日掛かった」というが、その後は「1年延びたということは成長するチャンス。ネガティブではなくポジティブにとらえ、精いっぱいメダルへ努力したい」と前向きな気持ちをキープ。新型コロナウイルス感染の収束が見えず、1年後の五輪開催を危ぶむ声もあるが、「僕らはあると思ってポジティブに準備する。そこは明確」ときっぱり言い切った。

 自粛期間中には、家族の絆の強さも再確認した。4月7日の緊急事態宣言前には実家のある京都市に帰省。朝晩のランニングや、弟の達成(NTTドコモ)が購入した器具を使ってトレーニングし、長いシーズンを戦い抜くための土台作りにあてた。食事面は母・里美さんがサポート。体重の増減に気を配った献立で支えてくれたという。

 「母は息子を五輪選手にしたいという夢を持っている。次は僕がプレーで恩返しできたらいい。母の夢もかなえたい」と藤田。4年前のリオデジャネイロ五輪ではかなえられなかった母の夢と自身の目標のため、さらに1年、最善の準備をしていく。

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2020年7月16日のニュース