フロリダで新型コロナの感染者が1日で約9000人 陽性率13% NBAにさらに衝撃!

[ 2020年6月27日 10:01 ]

マスクを着用しているフロリダ州マイアミの市民(AP)
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 米国での新型コロナウイルスの感染判明者が26日、初めて4万人を突破。NBAが7月30日から「再開シーズン」を行うフロリダ州では24日に記録していた最多数(5508人)を大幅に上回る8942人の感染が判明した。陽性率の最高は7万1433件の検査数(過去最多)を記録していた前日の8・72%だったが、26日は13・05%にまで上昇。同州オーランドでは7月9日からはNBAが再開シーズン(7月30日スタート)に向けたキャンプ・インを予定しているが、オーランドが位置しているオレンジ郡での陽性率は15%以上に達しておおり、危機的状況の中での“リスタート”となりそうだ。

 NBAは「オーランド・バブル」と呼ばれている再開シーズンを前にして参加する22チームの選手に検査を義務付けているが、ここまで302人中16人の陽性が判明。症状がある選手はいないが、日本のJリーグでは同じ検査で3070人中、陽性反応を示した選手が1人もいなかっただけに、NBAの陽性率(5・3%)はスポーツ界の中でもかなり高い数値となっている。

 この日、会見を行ったアダム・シルバー・コミッショナー(58)は「警戒レベルは上がっているが、今でもフロリダを選択して満足している。現状をふまえれば、どこにいてもリスクを回避することはできない。ウイルスに打ち勝つのではなく“共存”すること。我々はオーランドでリスクを排除できる環境を整えている」と再開に向けて強い意志を表明。しかし「オールスター・クラスの選手であっても控えの選手であっても、日々行う検査で陽性反応が出れば隔離するし、濃厚接触者も追跡する」と再開シーズンの期間中はどんな選手であっても“安全マニュアル”に基づいた対応を取ることを約束した。

 ただし同一チームから複数の選手の感染者が出た場合、どこまでそのチームの試合を認めるのかといった「クラスター対策」については不透明のまま。フロリダを再開の舞台に選択したNBAは難しい対応を迫られている。

 なおワシントン・ポスト紙によれば、26日に過去最多の感染判明者を出した州はフロリダ以外にジョージア、サウスカロライナ、テネシー、アイダホ、ユタの計5州。アリゾナやカリフォルニアなど12州で週単位の感染者が最多を記録している。

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