渋野 1打及ばず昨年11月以来の予選落ち「全体的にダメダメ。自分の問題です」

[ 2020年6月27日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ 第2日 ( 2020年6月26日    千葉県カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72 )

<アース・モンダミン・カップ第2日>7番グリーンでパットを決められず悔しがる渋野日向子(Getty Images/JLPGA提供)
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 59位から出た昨年全英女子オープン覇者の渋野日向子(21=サントリー)は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74とスコアを落とし、通算2オーバーで昨年11月以来の予選落ちを喫した。カットラインに1打及ばなかった。67と伸ばした田中瑞希(21=フリー)が通算9アンダーで単独首位。3打差の2位には、昨季賞金女王の鈴木愛(26=セールスフォース)ら3選手が並んでいる。

 ホールアウト時点では、まだ望みを残していた。プレー中の選手次第で、カットラインは変動する。だが、会見に臨んだ渋野はサバサバとしていた。

 「このオフにやってきたことが全て、意味のないことだったのかなって思うくらいの内容でした。全体的にダメダメ。通る通らないとかじゃなくて、自分の問題です」

 前日に続き、5ホール目のダブルボギーからスコアが動いた。イン10番からスタート。イーブンで迎えた14番パー5で、右の林から出そうとした2打目が木にはね返るなどダブルボギーが先行する。同じくパー5の18番でも、グリーン奥から58度で浮かせようと試みた4打目のアプローチが大オーバーしてボギー。カットラインまであと1打。初日のペナルティーによる2罰打も響いた形だが「今日の方が悔しいです」と言い切った。

 挑戦した結果の予選落ちだ。昨年は58度でのアプローチが主だったが、米ツアー参戦を見据えてロブショットや52度でのアプローチなど、バリエーションを増やす練習を続けてきた。開幕戦でも果敢にトライ。スコアを落とす原因にもなったが「試合でやらないと自信もつかない。積極的に挑戦しました」。

 目に見えない重圧もあった。最注目選手として期待を一身に背負う立場。「緊張して思ったように体が動かなかった」とも吐露した。会見の最後には目の付近を触るしぐさを指摘され「全く泣いてないです(笑い)。すいません」と明るく答えた渋野。だが、青木翔コーチ(37)への報告の電話では落ち込んだ様子だったという。2人で「たくさん練習するしかない」と話し合い、この日も午後7時近くまで会場で練習した。

 「試合でできなきゃ意味がないよなっていうのは凄い痛感したんで。死ぬほど練習しないと」。次戦は最短で約1カ月半後。立て直して帰ってくる。(中村 文香)

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