昨季女王・鈴木愛 マイペース調整で25日開幕戦へ「ゴルフ以外は仕上がっています」

[ 2020年6月12日 05:30 ]

オンラインで会見する鈴木(JLPGA提供)
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 女子ゴルフの昨季の賞金女王、鈴木愛(26=セールスフォース)が11日、約1年前の宮里藍サントリー・レディースの優勝者としてオンラインで会見した。新型コロナウイルスの影響による約3カ月間の自粛期間中は長丁場を見据えてマイペース調整。心身ともにリフレッシュし、25日から始まる今季開幕戦のアース・モンダミン・カップ(千葉・カメリアヒルズCC)に臨む。

 コロナ禍でトーナメントが開催されなかった自粛期間を鈴木は前向きに振り返った。「いろんな挑戦ができた3カ月だった」。今月3日にアース・モンダミン・カップの開催方針が発表されると、約3カ月ぶりにラウンドするなど調整のペースを上げた。「コースでしか味わえない距離感とか、久しぶりに回ると一つ一つが難しく感じた」と話すが、気負いはない。

 いつもより長かったオフでは、ゴルフの練習量を控えた。「これだけラウンドをしないのも初めてかな」。民間資格「アスリートフードマイスター」の勉強に加え、最近はベランダでレタス、ネギ、イチゴを栽培。さらにダンスにも取り組むなどして視野を広げた。「ゴルフ以外は仕上がっています(笑い)」。国内女子ツアーは20年と21年を統合。全米女子オープン(フロリダ州)も12月に移行するため、今冬のオフは短くなる。長丁場を見据え「休めるときに休みたいと思います。夏も2回来るので体力的にも気持ち的にもしんどくなる。初めのうちは楽しんでできれば」と話した。

 アース・モンダミン・カップは無観客開催に加え、テレビでは放映されず、関係者の入場も極力減らすなど感染防止策が徹底される。既に日々の検温など出場への準備を進めているが「多少の葛藤はある。PCR検査をできるならしてほしい。みんなが安全な状態で試合をやりたい」と要望した。オフに着手したスイングの改造は完成途上だが「まだ2週間近くあるので、ちょっとずつ仕上げていけたらいい」と余裕の表情を漂わせていた。

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