鹿児島国体 史上初の年内開催断念 三反園知事「100%ないと理解していただいて結構」

[ 2020年6月12日 05:30 ]

報道陣の取材に応じる鹿児島県の三反園知事
Photo By 共同

 10月3~13日に鹿児島県で開催予定だった第75回国民体育大会について、同県の三反園訓知事が11日の県議会本会議で年内開催を断念する考えを初めて示した。一般質問で自民党県議から「今年の開催は100%ないという認識か」と問われたのに対し、「そのように理解していただいて結構だ」と述べた。日本スポーツ協会によると、1946年の第1回大会以来、国体の本大会が延期や中止になった例はなく、当該年に行われないのは初めて。

 既に多くの競技の予選会が新型コロナウイルスの影響で中止や延期となっており、今年の実施は困難な情勢で6月中に開催可否を判断する方針だった。県は1年程度の延期案をスポーツ庁などの関係機関に要望しており、議会終了後、「今年の開催は難しいが、何とかして鹿児島国体を開けるように全力で努力している。(調整は)来週いっぱいくらいはかかる」と語った。

 この日、都内で取材に応じたスポーツ庁の鈴木大地長官は「(年内開催は)だいぶ厳しくなってきているとは思うが、まだ最終的な結論は出していない」と話した。

続きを表示

2020年6月12日のニュース