BMX五輪代表発表 18歳・中村輪夢「出るからには一番を」名前通りの夢切符

[ 2020年6月10日 05:30 ]

公開練習でダイナミックなトリックを繰り出す中村(日本自転車競技連盟提供)
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 日本自転車競技連盟は9日、21年東京五輪のBMX代表を発表し、新種目フリースタイル・パーク男子の中村輪夢(りむ、18=ウイングアーク1st)が金メダル獲得を誓った。女子は大池水杜(23=ビザビ)が選出され、レースの男子は長迫吉拓(26=日本写真判定)、女子は畠山紗英(21=日体大)が代表に決まった。パーク、レースとも開催国の日本は五輪出場の男女各1枠を持ち、レース女子を除いては日本連盟が定めた選考基準を満たした選手は1人だけだった。畠山はW杯で日本勢最高の8位に入ったことで選出された。

 17年6月9日、東京五輪の新種目としてBMXフリースタイル・パークの実施が正式に決まった。あれからちょうど3年。夢切符をつかんだ中村は、「素直にうれしい。五輪に(新種目で)入ってから、出るのが一番の目標だった。代表に選んでもらったので、出るからには一番を目指して頑張る」と頂点を見据えた。

 3歳でBMXに乗った天才ライダーは昨季、一気に世界の最前線に躍り出た。19年4月、広島でのW杯で2位に入ると、Xゲームズでも銀メダルを獲得。11月にはW杯で日本男子初の優勝を飾り、種目別のW杯年間王者にも輝いた。「今までの積み重ねが、ちょっとずつ結果に出てきたかな」と自信の笑みを浮かべる。

 勢いに乗って20年東京五輪に挑むはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大で夢舞台は1年延期に。「今年あった方が良かったけど、今は全てポジティブに考えようと思っている。1年延びて良かったと思えるくらい成長したい」。自粛期間に自宅などで限られた練習しかできないアスリートも多かったが、中村は所属先のサポートで地元・京都に専用パークを持つ。「黙々と乗っていた」。恵まれた環境で、コロナの影響を最小限にとどめた。

 名前の由来は自転車パーツの「リム」。ソルトレークシティー冬季五輪が開催されていた02年2月9日に誕生し、漢字は「輪」と「夢」に決まった。当時は誰も予想できなかった五輪の舞台で、黄金の夢を追う。この日は会見後、岡山県内の施設で公開練習に臨み、ダイナミックなトリックを披露した。「経験も練習も積んで、最高の21年にしたい。思い通りの走りをしたい」。熱いランが、初代王者への道を切り開く。

 ◆中村 輪夢(なかむら・りむ)2002年(平14)2月9日生まれ、京都府出身の18歳。父・辰司さんの影響で3歳からBMXに乗り、5歳で大会に初出場。中学生でプロに転向した。昨季はW杯種目別年間王者に輝くなど大活躍。今春、環太平洋大に進学した。1メートル70、62キロ。

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