柔道国際大会 9月再開方針 中止した大会の実施も検討

[ 2020年6月10日 05:30 ]

 国際柔道連盟(IJF)は8日、3月から中断している国際大会を9月に再開する方針を発表した。各国・地域に通達したものの、詳細は協議中。IJFは1年延期された東京五輪の出場権を争う全ての選手に平等にチャンスを与えるため、移動の公平性などに配慮。いったんは中止した大会の実施も検討する方向だ。

 全日本柔道連盟(全柔連)の関係者は「コロナ終息が見えない中で、大陸をまたいで全選手が参加するのはしばらく難しい」と再開に懐疑的な見方を示した。日本は五輪代表ですら組み合う練習ができていないのが現状。全柔連の金野潤強化委員長は「選手が状態をつくり上げるにはもう少し時間が必要。これだけ稽古できない期間があったのは誰もが初めてで、状況を少しずつ改善していくだけ」と冷静に語った。

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2020年6月10日のニュース