大横綱・大鵬に訪れた突然の「潮時」 布団に入って引退決断

[ 2020年5月29日 06:55 ]

夏場所メモリー   貴ノ花(西小結) 寄り倒し 大鵬(西横綱) ( 1971年5月13日 )

71年の夏場所で貴ノ花(左)に寄り倒しで敗れる大鵬
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 第48代横綱の最後は突然訪れた。3勝1敗で迎えた貴ノ花との5度目の対戦。大鵬は土俵際まで攻め込んだが右上手を許すと劣勢を強いられた。左すくい投げは右外掛けで残され、振りほどこうとしてもかなわない。たまらず向正面で土俵を割り、尻もちをついた。30歳の大鵬は翌日、「角界の状況を考え、この辺が潮時と思った」と引退を表明した。

 2場所前に当時の最多優勝記録を32回に伸ばし、前の場所も12勝を挙げた。そんな中、初日の平幕・栃富士戦でこの日と同様に尻もちをついて敗れ、引退を意識した。決意したのは貴ノ花に敗れた夜、「布団に入ってから」。横綱在位は約10年。前の年に横綱に同時昇進した北の富士、玉の海が安定した力を発揮してきたことも、大きな要因だった。

 土俵への未練は少しだけあった。相撲協会に6日目の小結・福の花戦を花道にしたいと申し出たが、引退を決めている状況で土俵に上がることは許されなかった。人気を博した大横綱の力士生活は、こうして幕を閉じた。

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