NBAジャズの名将ジェリー・スローン氏が死去 78歳 ファイナルで2度ブルズと激闘

[ 2020年5月23日 09:21 ]

78歳で亡くなったジャズのジェリー・スローン元監督(AP)
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 NBAジャズで23シーズンにわたって指揮を執り、ブルズ時代を含めて歴代4位となる1221勝(803敗)を挙げたジャズの名将、ジェリー・スローン元監督が22日に死去。78歳だった。ここ4年間はパーキンソン病とレビー小体型認知症と闘病中。NBAのアダム・シルバー・コミッショナー(58)は「40年以上、リーグの成長に寄り添ってきた偉大なレジェンドの1人」と、その功績を称えていた。

 196センチのシューティングガード兼スモールフォワードだったスローン氏は、エバンスビル大(インディアナ州)から1965年のドラフトで全体4番目にボルティモア・ブレッツ(現ワシントン・ウィザーズ)に指名されてNBA入り。翌1966年の拡張(エクスパンション)ドラフトで誕生したばかりのブルズに移籍した。

 ブルズ時代は初代の大黒柱として大活躍し、背番号4はチーム最初の永久欠番。球宴には2回選出され、通算では10シーズン(755試合)プレーして平均14・0得点、7・4リバウンドをマークした。

 そのブルズの監督を1979年から3シーズンにわたって務めたあと、1988年にユタ州ソルトレイクシティーを本拠としているジャズの指揮官に就任。1997年と98年にはガードのジョン・ストックトンとフォワードのカール・マローンを擁してファイナルに進出し、いずれも2勝4敗で敗れはしたものの、マイケル・ジョーダンとスコッティー・ピッペンのいたブルズに食い下がった。

 ジャズでは1127勝682敗という成績を残し、2010年シーズンを最後に勇退。同一球団での23シーズン在籍は監督としては歴代2位の記録となっている。 

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