ペ・ソンウ 逆転ならず1差2位、パク・ヒョンキョンが涙のツアー初優勝 韓国女子プロ選手権最終R

[ 2020年5月17日 15:26 ]

最終ラウンドのティーショットを放つペ・ソンウ(KLPGA提供)
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 コロナウイルスの感染拡大のより休止状態にあるプロゴルフ界の中で、世界に先駆けて活動再開した韓国女子ゴルフツアーの韓国女子プロ選手権(賞金総額30億ウォン=約2億7000万円)は17日、楊州市のレークウッドCC(6540ヤード、パー72)で最終ラウンドを行った。

 日本ツアー勢でただ一人、最終ラウンドに駒を進めたペ・ソンウ(25)は首位に3打差の2位からスタート。2番パー3(145ヤード)で10メートルのバーディーパットを沈めるなど前半のアウトだけで3バーディーを奪い、首位に迫ったが、最も距離の長いパー4の14番(421ヤード)で第2打をグリーン右手前のバンカーに入れてボギーをたたくなど、後半に入って足踏み。最終18番で意地のバーディーを奪ったが、逆転優勝には1打届かず、通算16アンダーの2位で自身の今シーズン初戦を終えた。

 さまざまな感染防止策を施した厳戒態勢下での4日間72ホールを戦い終えたペ・ソンウは「今回、韓国で試合に出場してみて、日本でも開催は可能ではないかと思いました」と振り返り「大会期間中に日本のゴルフファンの皆さんからSNSなどを通じてたくさんの応援をいただきました。ありがとうございます。明るい気持ちでこの困難を克服できるようにゴルフという競技を通じて皆さんに明るい話題を届けられればと思っています」と日本のファンにメッセージを送った。日本ツアーの開幕が夏以降にずれ込んだ場合は、出場権を持つ韓国ツアーに出場しながら来日の機会を待つ。次戦は29日に開幕するE1チャリティーオープンへの出場を予定している。

 30位から上位を目指した“新セクシークイーン”ユ・ヒョンジュ(26)は1バーディー、4ボギーの75とスコアを落とし、通算1アンダーの51位だった。

 ペ・ソンウと同じ首位に3打差の2位からスタートしたパク・ヒョンキョン(20)が6バーディー、1ボギーの67とスコアを伸ばし、通算17アンダーで涙の韓国ツアー初優勝を飾った。首位スタートの林希貞(イム・ヒジョン=19)は通算16アンダーの2位だった。パク・ヒョンキョンと林希貞はともに2000年生まれ。特にツアー本格参戦1年目だった昨年、韓国ツアーで3勝を挙げた林希貞は現在世界ランク24位と世界の“ミレニアム世代”をリードする存在。韓国でも世代交代のうねりが起きている。

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