井筒3兄弟の長男 元十両・鶴嶺山死去…60歳、急性心不全のため

[ 2020年5月17日 05:30 ]

1984年5月、弟たちと父の先々代井筒親方を担ぐ元十両鶴嶺山(左)。中央は元関脇寺尾(現錣山親方)、右は元関脇逆鉾(先代井筒親方)
Photo By 共同

 大相撲の元十両・鶴嶺山の福薗好政(ふくぞの・よしまさ)氏が3月28日、急性心不全のため東京都内の自宅で死去したことが16日、分かった。60歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。

 父の先々代井筒親方(元関脇・鶴ケ嶺)の長男で、弟子として角界入り。次男の元関脇・逆鉾(先代井筒親方)、三男の元関脇・寺尾(現錣山親方)とともに“井筒3兄弟”と呼ばれた。得意は突っ張り、もろ差し。81年名古屋場所で逆鉾とともに新十両に昇進。引退後は都内でちゃんこ店「相撲茶屋寺尾」を営んでおり、錣山親方によると亡くなる前日もちゃんこ店にいた。四十九日が過ぎるまでは公表を控えていたという。

 錣山親方は昨年9月に先代井筒親方を亡くしており「ぽつんと1人残されてしまった。寂しいし、つらい」と吐露した。自室には両親と兄2人の遺影を並べており「昨晩(15日)は写真を見ながら兄弟3人で酒を飲んだ」としみじみ語った。自身が新十両だった84年名古屋場所では幕下だった長兄が付け人を務めたそうで「化粧まわしを毎日締めてくれた。照れ屋で優しい兄だった」としのんだ。

続きを表示

2020年5月17日のニュース