アン・ソンジュ 韓国女子ゴルフは二重三重のチェック態勢 感謝口に「選手のためにこんなにやってくれて」

[ 2020年5月17日 10:40 ]

女子ゴルフの韓国女子プロ選手権第3ラウンドでプレーするアン・ソンジュ(KLPGA提供)
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 コロナウイルス感染拡大により活動休止を余儀なくされているプロゴルフ界で世界に先駆けて再出発した韓国ツアーの韓国女子プロ選手権に出場したアン・ソンジュ(32)が17日、テレビ会議アプリZoomによる共同記者会見を開き、厳戒態勢下で実施された同選手権の試合会場の様子などについて話した。

 感染拡大防止のため選手本人とキャディー、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)以外はクラブハウスに入れず、入場の際にも体温検査、消毒、自己診断表の提出など、二重三重のチェック態勢が敷かれていたことについては「周りの人が大変だったなあと思いました。選手のためにこんなにやってくれていてありがたいなと思いました。ここまでやるんだというのもありました。試合をやってくれたことがすごいうれしかったです」と感謝の気持ちを口にした。

 試合が無観客で実施されたことについては「本当に慣れなくて。韓国ではステップ・アップ以来です。おかしな言い方ですが、練習ラウンドの雰囲気の中でやっている感じでした」と戸惑いもあったようだ。

 通常の試合ではコーチやトレーナー、マネジャーを試合会場に帯同し、選手を中心にしたチームで活動する。スタート前にはトレーナーが体調を整え、コーチがスイングなどをチェックするが、今大会ではそのコーチ、トレーナー、マネジャーも会場には入れなかった。今後、こういう状況が続けば、試合前の調整の仕方も大きく変わってきそうだ。

 試合会場への入場が許された選手、キャディーの活動にもいくつかの制限がある。今大会では選手同士、キャディーとのハグや握手、ハイタッチの接触をなるべく避けるようにKLPGAから指示が出ていた。そのため、コース内では“代用”としてエルボータッチが繰り返された。

 試合前後のメディア対応も2メートル以上のソーシャルディスタンスを保ちながら選手、メディアともにマスクを着用。選手だけが質問に答える時に言語を明瞭にするためにマスクを外して話していたという。

 今大会は通算2オーバーの77位で17日に行われている最終ラウンドに進めなかった。

 「冬にすごく頑張ったのに試合がなくなってモチベーションが落ちてしまったのも事実です。これから練習量を上げていきたい」

 先行き不透明な日本のツアーについては「日本の試合が開幕したら日本に行きたいと思っています。私のメーンは日本だから。試合の感覚を忘れないようにしたいと思います」と今後も長期シードを持つ韓国ツアーで試合勘を磨きながら日本の開幕を待つ構えでいる。 

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2020年5月17日のニュース