「未来のラクロス選手」に魅力発信、JLAがクラウドファンディング使いプロジェクト開始

[ 2020年4月18日 16:30 ]

「未来のラクロス選手」を誕生させるためにスタートしたクラウドファンディング画面
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 4月といえば「新入学」の時期。しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響と緊急事態宣言の発令により、多くの学校が休校に追い込まれスポーツ活動も困難な状況となっている。数ある活動の中で、関東では95%以上の大学でラクロス部の活動が中止となり、80%以上の大学でリクルーティング活動が制限されているのが現状だ。

 そんな中、一般社団法人日本ラクロス協会(JLA)が、新入生たちに競技の認知度アップと魅力を紹介するために新たなクラウドファンディングプロジェクト「♯Keepthefutureoflacrosse」を行うことになった。

 同協会の安西渉理事は「今現役の学生ラクロス部員たちは、ほぼ全ての活動を制限され、中でも一番困っているのがリクルーティングです。新入生との物理的な接点が作れないため、SNSを駆使したオンラインのアプローチに移行し、さまざまな試行錯誤も行っていますが、どの大学もまだ打開方法を見つけられていません」と、知名度が低い競技の訴求方法に悩んでいるという。

 そこで、同協会が始めたのがインスタグラムなどSNSに広告を出稿することで、安西理事は「ラクロスが知られていないという課題を解決することが、最も学生たちの力になると判断しました」と、新たなプロジェクトの狙いを話した。

 しかし、十分な広告を出稿するにはかなりの金額が必要になるため「一人でも多くの未来のラクロス選手たちに知ってもらい、今この瞬間に頑張っている現役学生たちの力になりたい」と、クラウドファンディングを使っての支援要請をお願いした。

 クラウドファンディングは「READYFOR」を使い、5月31日まで最初の目標金額を200万円、最終目標金額を1000万円程度に想定。主なリターンとして、お礼のメッセージと広告の成果レポート、公式WEBページでの名前掲出、オリジナルステッカー&ポストカード、オリジナルTシャツなど、金額に応じたものを用意。支援金はSNS広告の出稿費用やリターンの制作費にあてるという。

 最後に安西理事は「今、日本のスポーツ界全体が活力を失っています。歴史が浅く身軽で、素早い意思決定ができる私たちだからこそ、スポーツに希望を与える先進的なチャレンジをしたいと考えました。このクラウドファンディングが、その初めの一歩になることを願っています」と、スポーツの未来に対する思いを語った。

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