“自分は羽生結弦なんだ”――世界最高点へSP110点フリー215点目指す!

[ 2019年10月29日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦 スケートカナダ・エキシビジョン ( 2019年10月27日    ケロウナ )

ソチ五輪のSP曲・パリの散歩道を演じる羽生(撮影・長久保 豊)
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 自己最高点で大会初優勝を果たした羽生結弦(24=ANA)が27日、取材に応じ、今後の目標にショートプログラム(SP)110点、フリー215点の合計325点という世界最高点を目標にすることを明かした。エキシビションではソチ五輪で金メダルを獲得した際に使用したSP曲「パリの散歩道」を披露。次戦は11月22日開幕のGPシリーズ第6戦NHK杯(札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)となる。

 ――一夜明けて満足感は?
 「うれしいとは思うんですけど、実際まだグランプリの初戦。まだまだ気を引き締めないとなと思っている。浮かれてはない。凄い地に足を着けている気持ちでいる。今回の試合で、自分がやってきたことが少し肯定されたような感じがした。その肯定感と、あとは自分が本当に勝つために、勝ち続けるために何が必要かというのを常にすり合わせながら、練習していかないといけない」

 ――チェンの世界最高点とほぼ同じ。
 「ノーミスじゃないので、あと3点、4点ぐらいはジャンプだけでも上げられる。全然、伸びしろはある。今回の構成だったとしても。久しぶりに(フリーで)210点を超えたというのがやっぱりうれしかった。まだSPで110点は超えてないですけど。とりあえず(SP)110点、(フリー)215点を目指してやっていきたいという気持ち」

 ――ロシアの(女子)ジュニアの選手も研究しているのか?
 「アカチエワ(11歳で4回転に成功)とか、やっぱり女子の選手って、偏見とかではなくて、人間的にどうしても男子よりも力が弱かったりとか、筋質的、骨格的に違ったりというのがある中で、あれだけスムーズに4回転が跳べる、アクセルが跳べる、というのはやっぱり、魔法ではない。ちゃんとしたパターンがある。そのパターンを見つけたいなということで、凄い研究してます。それはやっぱり自分が線が細いというのもあるし、力を使わないで跳びたいっていう、自分の信念みたいなものがある。そういう面でも凄い参考にしている」

 ――今大会を終えて。
 「やっぱり320点を超えたのが本当に久しぶり。ヘルシンキワールド(17年世界選手権)以来だと思う。あの時は(ルール上)エレメンツがもう1個多い。あの時以来、久しぶりにいい演技ができた。これからまた自信を持って、“自分は羽生結弦なんだ”ってまた言い聞かせながら、また練習したいなと思っています」

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