体操女子・寺本「よくやったと自分の体に言いたい」心身成長13位

[ 2019年10月12日 05:30 ]

体操 世界選手権第8日 ( 2019年10月10日    ドイツ・シュツットガルト )

段違い平行棒で華麗な演技を見せる寺本
Photo By 共同

 10日に女子個人総合決勝が行われ、昨年10位の寺本明日香(ミキハウス)は4種目合計54.666点で13位、畠田瞳(セントラルスポーツ)は53.932点で17位だった。東京五輪で2連覇が懸かるシモーン・バイルス(米国)が58.999点で2年連続最多5度目の優勝を果たし、唐茜靖(トウセンセイ)(中国)が2.100点差の2位に入った。バイルスは歴代最多の金メダルを16個に伸ばした。

 気力を振り絞り、満身創痍(そうい)の体を操った。最後の段違い平行棒の着地をぴたりと止め、寺本は息をついた。「ああ、やっと終わったな」。主将として日本に予選で団体総合の東京五輪切符をもたらして臨んだ個人総合決勝。昨年の10位を下回る結果にも「こんなにしんどかった世界体操は初めて。とりあえずよくやったと自分の体に言いたい」と相好を崩した。

 予選で重責を果たし「気持ちが切れていた」と言う。2日前に床運動の練習中に両腕を痛め、翌日には左足首捻挫。棄権も頭をよぎったが、最後までやり切った。世界との差を改めて痛感したが、激戦を経て心身ともに一回り大きくなったと捉えている。23歳のベテランは「この成長を糧に技術的に強くなって東京五輪に向かいたい」と決意を新たにした。

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2019年10月12日のニュース