世界陸上で競歩金の鈴木と山西、東京五輪のコースは「日差しをさえぎって」

[ 2019年10月8日 10:30 ]

記者会見に臨んだ(左から)山西、鈴木、多田、白石、桐生
Photo By スポニチ

 6日に閉幕した陸上の世界選手権(ドーハ)で金メダルを獲得した男子50キロ競歩の鈴木雄介、同20キロ競歩の山西利和(愛知製鋼)が8日、都内で会見し、20年東京五輪に向けて「日差しはさえぎってもらいたい」と訴えた。

 東京五輪の競歩は二重橋前を発着点に、皇居外苑部分の周回コースで行われる。路面の温度上昇を抑える特殊な舗道整備などが実施されるが、鈴木は7月の時点で「日陰がない。脱水になる可能性もおおいにある」と話していた。

 世界選手権は深夜のレースだったが、高温多湿の過酷な環境の中を歩いた。鈴木は「ミストサウナでレースをしているような感覚。競技人生の中で最も過酷だった」と振り返る。レースから1週間以上が経過した今も、内臓疲労は取れていないという。山西も同様に肉体に深刻なダメージを負っている。東京五輪のコースは現状、直射日光とも戦うことになるため、2人は「日差しはさえぎってもらいたい」と口をそろえた。

 ただ、ドーハの環境で戴冠したことは五輪に向けて大きな自信になったのは事実だ。鈴木は「自分たちがどんなコースでも歩ける準備をすれば対応できる」と力を込めていた。

続きを表示

2019年10月8日のニュース