日本“エディー式”で奇跡起こす!ボール保持最優先 隙見て裏突く高精度キック

[ 2019年9月24日 05:30 ]

ラグビーW杯1次リーグA組   日本―アイルランド ( 2019年9月28日    エコパ )

浜松合宿を開始した福岡(左から2人目)、山中(左)ら日本代表(撮影・吉田 剛)
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 ラグビー日本代表は23日、浜松市内で28日のアイルランド戦(エコパ)に向けて本格的な練習を再開した。前日に行われたアイルランド―スコットランド戦を選手はテレビ観戦。スコットランドをノートライに抑えた堅いディフェンス、雨天でもミスが少ない堅実さに警戒心を示した上で、勝機を見いだすためにはボールキープ率向上と精度の高いキックが必要と判断。世界ランキング2位の難敵撃破へ、万全の準備を整える。 1次リーグ順位表  日程&結果

 《トゥポウ&山中 長身2人併用か》シャムロックカラーの欧州の雄は、やはり強かった。前日は東京から浜松入り後、宿舎ホテルのチームルームや自室など、思い思いの場所で観戦。SH田中は「FWが力強く、ミスが少ない。特に雨の中でミスが少ないのは厄介だなと思う」と率直な印象を語った。

 今年の欧州6カ国対抗でアイルランドは3勝2敗の3位、スコットランドは1勝1分け3敗で5位。総トライ数はともに14で攻撃力に差はないはずだが、アイルランドはノートライに防いだ。特に後半残りの20分間はほとんど自陣奥深くにくぎ付けにされながら、ついにトライラインを割らせず。タックル成功率94%の数字に表れる隙のなさ、自陣ではペナルティーを犯さない規律の高さも際立った。

 攻略法はあるのか。田中は「裏のスペースはある、という印象」と語った。むやみに蹴れば1メートル91の大型WTBストックデールを擁する相手の思うつぼだけに「ボールキープしながら、100%の精度で裏に運べたら」という。エディー・ジョーンズ監督が率いた前体制下のようにボール保持を重視しつつ、隙あらばハーフ団やセンター陣のキックでスペースを突く。CTBラファエレも「見極めを大事にしたい」と語った。

 午前中の屋外練習では、ロシア戦で15番をつけたトゥポウとFB山中がともに主力組に入った。W杯前哨戦の南ア戦から課題となっているキック処理の改善を図るため、1メートル88の2人を併用する可能性もある。アイルランドを倒せば「残り2戦は気持ち的にリラックスできる」と田中。2大会連続のジャイアントキリングで、8強入りを現実のものとする。

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2019年9月24日のニュース