渋野、日本新! 連続イーブン以下ラウンド「29」に更新 「名前が残るのでよかった」

[ 2019年9月13日 05:30 ]

女子ゴルフ 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯第1日 ( 2019年9月12日    兵庫県 チェリーヒルズGC=6425ヤード、パー72 )

<日本女子プロ第1日>初日のラウンドを2アンダーで終え、上田桃子(左)と抱擁する渋野(撮影・井垣 忠夫)
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 全英女子オープンを制した渋野日向子(20=RSK山陽放送)が5バーディー、3ボギーの2アンダー70で回り、「28」でアン・ソンジュ(32=韓国)と並んでいた連続イーブン以下ラウンド数を「29」に伸ばし、日本ツアー新記録を打ち立てた。前半を1オーバーで折り返すも、後半にボギーなしの3バーディーをマーク。首位と2打差の11位につけ、国内メジャー2連勝へ向けても好スタートとなった。

 最終18番をパーでホールアウトすると、ギャラリーからの祝福の拍手に“しぶこスマイル”で応えた。2アンダーの70で連続イーブン以下のラウンドを「29」とし、日本ツアー記録を更新。42年ぶりに海外メジャー制覇を成し遂げた20歳が、再び日本ゴルフ界の歴史に名を刻んだ。

 「記録のことばっかり考えていました。今日だけはオーバーパーを打てないなって。あとはどうでもいいから、今日だけ頑張ろうって(笑い)。名前が残るので良かったです」

 2番でボギーが先行し、前半を1オーバーで折り返した。記録更新が懸かるラウンドで「力が入っていた」。だが、焦りはなかった。「キャディーさんとみんなインで伸ばしてるって話をしました」。11番パー3で5メートルを沈めてイーブンパーに戻すと、14番では6メートル、16番では4メートルと次々にチャンスを決めた。後半に伸ばせた理由については「何でだろ。よく分かんないですけど、ノリで頑張りました」と豪快に笑った。

 全英Vから凱旋後、初めて西日本で開催された大会。地元・岡山の隣の兵庫ということもあり、初日としては大会過去最多の6231人が詰めかけた。同組で回った元世界ランク1位でリオ五輪金メダリストの朴仁妃(パクインビ)(韓国)は「米ツアーでもこんなにたくさんのギャラリーがいることはめったにない。日本は五輪に向けてゴルフファンを増やすことに成功している」と“しぶこ効果”に驚き、さらに「パットが凄く良くて感心しました」とその実力に太鼓判を押した。

 首位と2打差11位の好発進。次に見据えるは単独5位以上での日本人最短生涯獲得賞金1億円突破、そして10年ぶりの国内メジャー2連勝。「いいスタートが切れてチャンスがあるので狙っていきます!」。記録ラッシュの大会が始まった。

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