【菊谷崇の目】ラグビー代表 残り2週間 FWはラインアウト確認作業を

[ 2019年9月7日 08:38 ]

リポビタンDチャレンジカップ2019   日本7―41南アフリカ ( 2019年9月6日    熊谷 )

ラインアウトを獲得するリーチ(撮影・吉田 剛)
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 全く良い部分が見られない試合だった。大きな原因はフォワードのセットプレーが安定しなかったことだ。ラインアウトを最初から連続してミスするなど、自分たちが意図するボールの獲得ができなかった。2015年W杯での勝因の一つはラインアウトが安定していたこと。ティア1のチームと対戦する上で、自分たちからミスするとこういう結果になってしまう。

 バックスはアタックラインが横に流れていたため、プレッシャーをそのまま受けてしまった。南アフリカはブレークダウンの場面で素早く次のディフェンスに備えるなど、カバーディフェンスも意思統一がされていたため、日本は思うように突破を図れなかった。

 本大会まで残り2週間。ここから大事なのはフォワードはラインアウト、スクラムの確認作業。ラインアウトは後ろにムーブを使えば取れていたのだから、考えがぶれる必要はない。バックスは相手のプレッシャーが厳しくてもタテに攻めないといけない時間帯が必ずある。真っすぐにアタックすることを、改めて意識することが必要だ。(11年W杯日本代表主将、19年W杯アンバサダー)

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2019年9月7日のニュース