日大アメフト部、2季ぶり公式戦で圧勝 悪質タックル処分から再出発「全ての人に感謝」

[ 2019年9月7日 21:40 ]

関東大学アメリカンフットボールリーグ戦 ( 2019年9月7日    東京・AGFフィールド )

第3Qに独走TDを決めるQB林
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 悪質タックル問題で昨季公式戦出場停止処分を受けていた日大アメリカンフットボール部が1部下部リーグ「BIG8」で2季ぶりの公式戦に出場。青学大に89―0の快勝で再スタートを切った。昨年5月の関学大との定期戦で相手QBに危険タックルをしたDL宮川泰介(4年)はベンチ入りも出場せず、試合出場は検察の判断後とする方針。

 第1Qで3本のTDを決めて20―0。第4Qだけで45点と反撃の隙を与えず、甲子園ボウル21回優勝を誇る貫禄を見せつけた。橋詰功監督は「チームがどうなるか分からない状況でスタートして、公式戦で勝ちを得られたことは全ての人に感謝したい」と語り、この日活躍したQB林大希(3年)も「楽しさ、うれしさは人一倍あって、それ以上に昨年試合に出られなかった悔しさをぶつけてきた」と振り返った。

 昨年の夏に新体制として再出発し、練習前のミーティングなどで主体性を培ってきた。主将のOL贄田時矢(4年)は「一昨年の冬の試合ではもっと黙っていたけど、上級生を中心に引っ張れている」と成長を実感。今年は「TOP8に上げることが最低条件」とまずは上位リーグ昇格を目指す。「1試合も退化することがないように、どんどん進化して上っていければ。今年は新チームの心を忘れずに形をつくって、来年日本一を取りたい」と復権へ力を込めた。

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