錦織 16強ならず…世界38位の豪20歳デミノーとの3回戦に完敗 苛立ちラケット叩きつける場面も

[ 2019年8月31日 02:59 ]

テニス全米オープン第5日 ( 2019年8月30日    ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

第1セットを奪われた錦織圭は頭を氷で冷やす(撮影・小海途 良幹)
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 テニスの全米オープンは30日、男子シングルス3回戦が行われ、第7シードの錦織圭(29=日清食品)が世界ランク38位のアレックス・デミノー(20=オーストラリア)と対戦。2―6、4―6、6―2、3―6で敗戦を喫し、2年連続5度目のベスト16入りを逃した。錦織は四大大会では昨年のウインブルドンから5大会連続で8強以上の成績を収めていたが、今年1月にツアー初勝利を挙げてから調子を上げ、今季2勝を収めている20歳の勢いに押された。

 錦織にとって全米は本戦初出場の08年いきなり16強入りし、14年には準優勝、16、18年は4強入りと相性が良い大会。だが、初対戦のハタチ相手に苦しい立ち上がり。錦織サービスの第1ゲームをいきなりブレークされ、ブレークバックできぬまま3ゲーム連取を許し2ブレイクダウン。第4、第5ゲームを連取し息を吹き返したように見えたが、再び3ゲーム連取され2-6で第1セットを落としてしまう。

 第2セットも第1ゲームを痛恨のダブルフォルトで落とし、またも追う展開に。その後は粘り強くキープを重ね、第8ゲームで長いラリー戦を制しブレークバックに成功。雄たけびを上げたが、直後の第9ゲームでまたもブレークを許し、フォアハンドのミスが目立ち巻き返せぬままこのセットも4-6で落とした。

 後がない第3セット、ウエアも着替えて気持ちを切り替えて臨むと流れを引き寄せ、第3ゲームでブレークに成功。この試合初めてリードすると、ミスを修正し6-2で1セットを返した。

 第4セットいきなりブレークされるも。第2ゲームですぐさまブレークバック。互いにキープを重ねるが、相手のリターンに苦戦し第7ゲームで再びブレークを許してしまう。錦織はミスに苛立ちラケットを叩きつける場面も。フラストレーションの溜まる中、4ゲームを連取され3回戦で力尽きた。

 デミノ―は初の16強入り。今年の全米は序盤から波乱の展開が続き、トップ12シード中7選手がすでに姿を消した。

 本大会はWOWOWで放送。

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2019年8月30日のニュース