大阪学院大・砂川が学生日本一!「スコアだけ考えて」東北福祉勢の“包囲網”突破

[ 2019年8月30日 17:23 ]

日本学生選手権で日本タイトル初制覇を果たした砂川公佑(大阪学院大3年)
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 ゴルフの2019年度(第73回)日本学生選手権は30日、兵庫県小野市の小野グランドカントリークラブ(7070ヤード、パー72)で最終の第4ラウンドを行った。首位でスタートした砂川公佑(大阪学院大3年)が6バーディー、1ボギーの67をマークし、通算20アンダーで日本タイトル初制覇を果たした。今野匠(東北福祉大3年)と黒川逸輝(東北福祉大2年)が通算17アンダーの2位。世界アマチュアランク1位・金谷拓実(東北福祉大3年)は出場していない。

 上位6人中5人が東北福祉勢という分厚い包囲網の中でスタートした最終ラウンド。雷雨のため1時間19分の中断を挟む難条件下、砂川は最後まで自分のゴルフに徹し、初の日本タイトルを手にした。

 「20アンダーまで行けば、絶対に優勝できると思ってました。周りのことは気にせず、スコアのことだけを考えてプレーしました」

 プレー中の笑顔で注目を集める渋野日向子とは対照的にこちらは終始、ポーカーフェース。兵庫・滝川二高2年の時に弟子入りしたシニアプロ・寺西明の教えを守り「ラウンド中は全くしゃべりません」と無言を貫いた。

 10番パー4(432ヤード)の第1打をグリーン右に外し、今大会64ホール目にして初のボギーを叩いたが、続く11番パー4(418ヤード)では第1打を3Wで冷静に刻んでフェアウエーをキープし、残り157ヤードの第2打を8Iでピン左奥4メートルに運んですぐさまバーディー。追いすがる東北福祉勢に付け入るスキを与えなかった。

 今年5月に5度目の挑戦でやっと手にした関西オープンのローアマを一気に飛び越える学生日本一のタイトル。「実感は沸かないですけど、正直にうれしいです」と笑顔を見せるが、将来の夢はプロの世界で活躍すること。「プロでやっていく技術はまだありません。すべきことが山ほどあります。ここは通過点です」と手放しで喜んでいる訳ではない。

 先週の女子ゴルフ、CATレディースで滝川二高の同級生、浅井咲希がツアー初優勝を飾った。かつてのチームメートの活躍も発奮材料にさらなる高みを目指す。

 <最終成績>
1位・砂川公佑268(68、67、66、67)
2位・今野匠271(67、69、67、68)
2位・黒川逸輝271(68、67、69、67)
4位・米沢蓮272(68、65、71、68)
5位・長谷川大晃273(64、68、73、68)
5位・古川雄大273(64、70、71、68)
5位・杉原大河273(67、69、65、72)
8位・松本正樹274(67、73、67、67)
9位・岩崎亜久竜276(73、69、67、67)
9位・鈴木晃祐276(69、68、74、65)
9位・木村太一276(70、68、69、69)
9位・林元将崇276(68、68、70、70)
9位・吉田好輝276(63、70、72、71)
9位・生源寺龍憲276(71、66、68、71)

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