川内 公務員“卒業”「職場に恵まれた」最後の勤務を終え30日から実質的にプロに

[ 2019年3月29日 19:55 ]

同僚から花束を贈られる川内                              
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 4月からプロ転向する公務員ランナー川内優輝(32=埼玉県庁)が29日、埼玉県立久喜高での最後の勤務を終えた。学習院大を卒業後、10年間の公務員生活を「春日部高、久喜高とも職場に恵まれた。久喜マラソンにも応援に来てくれた。本当に良かったです」と振り返った。

 久喜高での一番の思い出には百周年記念誌の編集を挙げた。「記念誌編集作業も3年以上かけてやらせてもらったのが思い出ですね」。500ページを超える大作を片手に誇らしげに語っていた。

 公務員ランナーとして最も印象に残っているレースは18年ボストンマラソンだという。「ああいう舞台で優勝とは思っていなかった。こういう世界があったのかというのが新鮮だった。前日には1%優勝できると思っていたが、その1%が翌日に叶った。できないと思っていることはできないが、1%でもできると思っていることはできるんです」と話した。

 同僚から拍手で送り出され、30日から実質的にプロとしての活動がスタートする。「しばらくは“元公務員”と呼ばれると思うが、そう言われないようプロとして活躍したい」と意気込んでいた。

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2019年3月29日のニュース