中学男子は広山、女子は清本V ともに初の日本一

[ 2019年3月29日 05:30 ]

富士ホームサービスPresents平成30年度全国高等学校・中学校ゴルフ選手権春季大会個人の部第2日 ( 2019年3月28日    滋賀県 富士スタジアムGC南C=高校男子、同北C=高校女子、ダイヤモンド滋賀CC=中学 )

中学男子の部優勝の広山と女子の部優勝の清本は文部大臣盾とトロフィーを手にする(撮影・井垣 忠夫)
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 中学の部は2日間36ホールで争われ、女子は清本美波(愛知・南部1年)が74とスコアをまとめ、通算1アンダーで初優勝。男子も75で回った広山功喜(大阪・大池2年)が通算1オーバーで初の日本一に輝いた。3日間で争われる高校の部は、男子は小野貴之(兵庫・滝川二2年)、中村勇貴(千葉・拓大紅陵2年)、宇喜多飛翔(岡山・関西2年)、小林龍生(千葉・千葉学芸2年)の4人が通算イーブンパーで首位。女子は長阪綾苗(京都・京都翔英2年)と西郷真央(千葉・麗沢2年)が通算6オーバーで首位を並走している。

 ≪遼に近づいた≫中学男子の広山は自分の優勝を同組の大嶋から知らされ、照れ笑いを浮かべた。「ゴルフは自分との闘いやし、周りのことは意識せず、自分のことだけ考えてました」。終盤の16番でダブルボギー。第2打が突風に押し戻されて池に落ちる不運もあったが、残り2ホールをパーでしのぎ、後続を退けた。目標とする石川遼は07年大会の優勝者。憧れの存在にまた一歩近づいた。

 ≪家族と涙≫中学女子で2位に5打差をつける圧勝で初優勝した清本は家族と涙で喜びを分かち合った。「一緒に来てくれた家族が支えになりました」。前夜は眠れず、朝食も思うように取れなかった。極度の緊張の中でのスタートだったが、1番パー4(379ヤード)では残り110ヤードの第2打をPWで2メートルにつけていきなりバーディー。家族の応援を力に変えた。目標は男子世界ランク1位D・ジョンソン(米国)。「世界を獲って目標とされる人になりたい」と夢は大きい。

 ≪宇喜多首位浮上≫高校男子は宇喜多が初日2位から順位を上げ、優勝を視界にとらえた。地区予選で1Wが壊れるアクシデント。今大会は試打クラブで臨み2日間とも72と粘った。最終日を残して首位に4人が並ぶ大混戦。昨年は2位だっただけに「先月からスイングをアップライトからフラットにかえてミスが減った。アンダーで回って、自分のプレーに徹すれば結果はついてくると思う」と雪辱を誓った。

 ≪長阪、安定感抜群≫高校女子は7位からトップに浮上した長阪が「ショットを手前からと慎重にいって、大きなミスをせずにすんだ」と胸をなで下ろした。1カ月前にクラブを変更したものの、調子が上がらず大会前に元のものに戻した。これが功を奏し、強風で多くの選手が苦戦する中、安定感のあるゴルフで73にまとめた。昨夏の全国大会ではトップから2打差の4位。初優勝へ向け「耐えるゴルフをして上位に行きたい」と意気込んだ。

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2019年3月29日のニュース