ナガマツ 天敵撃破! 桃田は貫 、準決進出も油断なし

[ 2018年12月14日 05:30 ]

バドミントンワールドツアーファイナル第2日 ( 2018年12月13日    中国・広州 )

韓国組に勝利した永原(下)、松本組
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 1次リーグが行われ、女子ダブルスで世界選手権女王の永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)は李紹希(イソヒ)、申昇?(シンスンチャン)(韓国)に2―1で競り勝ち、高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)は中国ペアに2―0で快勝した。ともに2連勝で準決勝へ前進した。男子シングルスでB組の桃田賢斗(NTT東日本)は同組1位で準決勝進出を決め、女子シングルスでB組の奥原希望(日本ユニシス)も2連勝で1次リーグ突破が決定した。

 シーズンを締めくくる舞台で成長した姿を見せた。女子ダブルスで今季飛躍した永原、松本組は過去3戦全敗だった李紹希、申昇?組に競り勝った。最後は自慢の攻撃で上回り、松本は「勝てる自信はなかったけど、自分たちの形をぶつけていくだけと思っていた」と喜んだ。

 「ナガマツ」は強打、相手は速い展開と互いの得意な攻めをぶつけ合った。第1ゲームを先取して迎えた第2ゲームは6点のリードを守れずに失った。しかし最終ゲームは粘り強いレシーブから強打を叩き込んでリード。最後は永原のスマッシュで勝利を決めた。永原は「気持ちを切り替えて好きな展開にさせなかったのが勝因」と気持ちよさそうだった。

 今年から日本のA代表に入り、リオデジャネイロ五輪優勝の高橋礼、松友組ら世界トップクラスのペアと普段から練習を重ねるようになった。永原が「濃い一年」と言うほど多くの経験を積み、世界バドミントン連盟から今季の「最も成長した選手」に選ばれた。初出場の今大会でも賞に恥じない躍動ぶりを見せている。

 《桃田貫禄!準決進出》男子シングルスの桃田は初対戦のカンタプホンに貫禄勝ちした。序盤こそ相手の鋭いスマッシュに苦しんだが、徐々に慣れた。レシーブで相手の攻め手を封じ、多彩な攻撃で圧倒。「攻撃的なプレーが少しずつできてきているかな。今は手応えがある」と満足そうだった。7点しか失わなかった第2ゲームは攻撃のパターンを確認する余裕も生まれた。準決勝進出を早々に決めたが「3つ取った方がいい流れで試合ができると思うので、明日(14日)も気を引き締めてプレーしたい」と油断はなかった。

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