佳純、貫禄8強「出足から先手」2ゲーム連取!美宇に国際大会6戦全勝

[ 2018年12月14日 05:30 ]

卓球ワールドツアー・グランドファイナル第1日 ( 2018年12月13日    韓国・仁川 )

女子シングルス1回戦で平野(手前)を倒した石川
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 ワールドツアー上位選手による大舞台が開幕し、女子シングルス1回戦で世界ランク3位の石川佳純(25=全農)が、同9位の平野美宇(18=日本生命)を4―1で破り、あす15日の準々決勝に進出した。同7位の伊藤美誠(18=スターツ)はシングルスで1回戦敗退となったが、早田ひな(18=日本生命)との女子ダブルス、森薗政崇(23=岡山)との混合ダブルスで4強入りした。

 ロケットスタートで石川が勝負を決めた。「出足から先手を取っていけた。内容としても、いいプレーができた」。第1、第2ゲームともに序盤にリードを奪うと逆転を許さずに2ゲーム連取。第3ゲームは落としたものの、4―1で平野に完勝。17年全日本選手権決勝や11月18日のTリーグでは敗れているが、国際大会では平野戦を6戦全勝とし、8強に進撃した。

 今年に入って国際大会で3度目の顔合わせ。12日の組み合わせ抽選で初戦での激突が決定すると、「よく当たるね」と平野と言葉を交わした。「グランドファイナルに日本人が5人出ているし、1回戦で当たるのはしようがない」。国際大会で過去5戦全勝も「ギリギリの試合はたくさんあった。毎回100%の準備をしている」と油断はなし。高い集中力でコートに入り、ライバルを圧倒した。観客席では妹の梨良(21=青学大)が声援を送っていた。梨良が姉の海外試合を観戦したのは、13年パリ世界選手権以来。だが、同選手権の石川は3種目全てで3回戦敗退で、梨良が現地に入った時には出番は終わっていた。石川は「海外で勝つのを見せられたのは初めてかも」と笑みを浮かべた。

 15日の準々決勝を突破すると、準決勝では世界1位の丁(テイ)寧(ネイ)(中国)との激突が濃厚。「目の前の試合を一回、一回勝つことでいい結果につながる。考えすぎずに目の前の一球に集中したい」。石川は14年にグランドファイナルを優勝しているが、中国勢は出場していなかった。4年前とは価値が違うタイトルを奪いにいく。

 ▼平野美宇(石川に敗れ)勝ち負けより内容が少し悔しい。うまくいかない時に、そのままのペースでいってしまった。今年はワールドツアーを通して、めちゃくちゃ良かった試合が思いつかない。

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