三浦桃香 7位浮上も「余裕なんかない」 前夜は眠れず…「胸が痛い」

[ 2018年11月29日 19:10 ]

通算5アンダーの7位に浮上した“黄金世代”三浦桃香
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 日本女子プロゴルフツアーの来季の出場権を懸けた最終予選会は29日、兵庫県加東市の東急グランドオークGC(6456ヤード、パー72)で第3ラウンドを行った。“黄金世代”三浦桃香(19=フリー)は4バーディー、2ボギーの70で回り、前日の18位から通算5アンダーの7位まで順位を上げた。来季前半戦出場の目安となる35位以内へ大きな貯金を持って最終日を迎える。同じ“黄金世代”小滝水音(20=静ヒルズCC)が通算8アンダーで大西葵(24=YKK AP)とともに首位に立っている。

 真っ白いおでこが虫に刺されて赤く腫れている。「今すぐかきむしりたいのに」と歯がみした三浦だが、この3日間、ゴルフは実に堅調だ。3番パー3(150ヤード)では7Iのスリークオーターショットでピン側1メートルにつける技ありのバーディー。5番パー4(377ヤード)で第2打をバンカーに打ち込み、ボギーを叩いたが、その後もバーディー先行の危なげないゴルフを続け、目安の35位とは4打差。首位も狙える位置で3日目を終えた。

 平均ストロークは初日72・4804、2日目71・8824、3日目72・7843。「ピン位置が一番難しかった」と参加選手が一様に苦戦を口にした大会3日目。三浦は「一番簡単なピンの位置でした」と違う次元でコースと対峙していた。

 それでも三浦にいつもの笑顔はない。「余裕なんかないです」。前夜は午後9時に就寝したが、30分後には目が覚めてしまい、そこから歯磨き、パターの素振りなどを挟みながら布団に潜り込んだが、結局、眠ることができず、神経はずっと張り詰めたままだ。

 「しっかり気を抜かないでやらないと。胸が痛いです」。残り18ホール。神経を擦り減らす戦いが続く。

 ▼7位表純子 前半2オーバーまでいってどうしようと思いましたけど、思い切って振っていこうと切り替えました。ドキドキします。やっぱりここには来たくないですね。(前日18位から浮上)

 ▼15位新海美優 いろいろ考えてしまいますけど、初日(75)打っちゃった分、吹っ切れてよく眠れてます。もうひと踏ん張りです。(ベストスコア67で69位から急浮上)

 ▼40位堀琴音 はああって感じです。普通の感じじゃないんでどれだけ冷静にできるかだと思います。(75とスコアを落として前日の18位から後退)

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2018年11月29日のニュース