またイップスが…服部真夕「怖さが出てきた」80と崩れ最下位

[ 2018年11月29日 22:52 ]

前半のインで42と大きくスコアを崩して固く目を閉じる服部真夕
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 日本女子プロゴルフツアーの来季の出場権を懸けた最終予選会は29日、兵庫県加東市の東急グランドオークGC(6456ヤード、パー72)で第3ラウンドを行った。ツアー通算5勝の実力者・服部真夕(30=朝日インテック)は4ボギー、1ダブルパーの80と大きくスコアを崩し、通算14オーバーの102位と前日の92位から最下位に沈んだ。

 2007年のプロテストでトップ合格を果たし、その資格で出場したその年の後半戦12試合で初の賞金シードを獲得した。以後、10年間、賞金シードを守り続けてきたが、今年ついに手放した。賞金ランクは82位。賞金シードボーダーラインの50位には約1300万円足りなかった。不振を極めた1年だった。今季最終戦となった大王製紙エリエールレディースでは初めて参戦するツアー最終予選会も含む今後のツアー活動へ「明るい兆し」を口にしていたが、ここ数年、苦しんできた手や体が動かなくなる病、イップスが顔を出してきた。

 「久しぶりにまた何か病気が出てきたなって感じがしますね。全部に怖さが出てきました」。スタートの10番パー4(391ヤード)でまさかの8。第2打を左にOBし、グリーン上でも3パット。「少しでも気持ちのいいショットがあれば、いいんですけど。自分の気持ちの問題ですかね」と苦しかった1日を振り返った。

 「今年30歳になりましたけど、ゴルフの楽しさ、向上心は変わりません。自分の中ではそういう思いは凄くあるんです。一度、全部頭の中のものをなくせたらいいのかなあとも思います。一からやり直しです。ゴルフの怖さを知った自分がどうゴルフと向き合っていくのか。それが課題です」

 今年5月にはイ・ボミらを育てた韓国の名伯楽チェ・ボムス氏に弟子入り。5年の長きにわたって苦しめられてきた病克服にようやく光明を見出したところでもある。「ようやく本当のゴルフが分かってきました」。まだ発展途上。服部のゴルフ人生はこれからだ。

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2018年11月29日のニュース