初賞金王目前の今平、今季1勝も光ったコンスタントな活躍 肉体改造も奏功

[ 2018年11月29日 11:30 ]

ブリヂストン・オープンで今季初優勝した今平周吾は婚約者の若松菜々惠さんと共にトロフィーをかかげる(撮影・西川祐介)
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 今年の国内ゴルフツアーも、29日開幕の日本シリーズJTカップで全日程を終了する。女子はアン・ソンジュが最終戦を待たずに賞金女王を決めたが、男子は最終戦まで持ち越し。今平周吾とショーン・ノリスに賞金王の可能性が残る。

 ただし、現在1位の今平は約1億3530万を稼ぎ、2位のノリスに約3340万円の差をつけている。ノリスが逆転するには優勝(賞金4000万円)のみ。その場合でも、今平は3人の3位タイ以上になれば初のタイトル獲得となる。

 26歳の今平は今季、9月のフジサンケイ・クラシックで2位となってランク1位に浮上。そのまま首位を守っている。ベスト5が10回。今年はトレーナーと契約を結びなど肉体改造にも着手し、常に優勝争いに絡む堅実さで着々と賞金を稼いできた。ただし、「自分のイメージは歴代の賞金王は年間3、4勝していた。今年1勝なので…」と実感は湧いていない様子だ。

 年間1勝での賞金王は1976年の青木功しかいない。今季は秋吉翔太、市原弘大が2勝をマークしたのが最高。新旧交代の波が押し寄せ、ツアー初優勝選手が前記の2人に加え、重永亜斗夢、稲森佑貴、木下裕太、額賀辰徳ら13人(外国人選手を含む)も出るなど混戦だった。そんな1年を象徴する形にはなったが、最後に笑うのは、年間を通じてコンスタントに活躍した今平となりそうだ。(黒田 健司郎)

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2018年11月29日のニュース