明大 帝京大に今季初黒星つけ1敗キープ 対抗戦グループは大混戦

[ 2018年11月18日 15:42 ]

<帝京大・明大>前半10分、明大・渡辺が飛び込んでトライを決める(撮影・篠原岳夫)
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 関東大学ラグビー対抗戦グループの帝京大―明大は18日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、明大が23―15で勝って1敗(5勝)をキープし、同グループ7連覇中の帝京大に今季初黒星(5勝1敗)をつけた。明大が対抗戦で帝京大を破ったのは2010年(20―14)以来、8年ぶり。大学選手権9連覇の帝京大は勝てば対抗戦グループ新記録の8連覇だったが、12月1日の筑波大戦(熊谷)まで優勝はお預け。同グループは5勝の明大と帝京大、4勝の早大と慶大が全て1敗で、4校に優勝の可能性が残る大混戦となった。

 前戦で慶大に痛恨の1敗を喫した明大が序盤から流れをつかんだ。この試合2度目のスクラムで帝京大のコラプシング(スクラムを崩す反則)を誘い、FB山沢京平(2年)が左中間30メートルのPGを決めて5分で先制。次のキックオフからのアタックで山沢が絶妙なキックを見せて相手ゴール前に迫ると、9分に中央スクラムから左へSH福田健太主将(4年)―CTB渡辺弐貴(4年)とつないでトライを挙げ、10―0とリードした。

 その後は帝京大が攻める時間が続いたが、明大はラインアウトからのモールを止めるなどディフェンスが奮闘。27分にPGで3点を許したものの、33分に山沢がPGを決めて13―3とした。しかし、帝京大も前半41分に右展開からWTB宮上廉(3年)が抜け、FB竹山晃暉(4年)―WTB木村朋也(2年)とつないで右隅にトライを決め、8―13で折り返した。

 明大は後半開始直後の2分に再び突き放した。自陣中央の相手ボールスクラムを押してターンオーバーすると、敵陣右サイドへのオープンキックをWTB高橋汰地(4年)が拾い、右中間に飛び込んで20―8。その後もスクラムは優勢で、ゴール前に攻め込まれても体を張って粘った。

 帝京大は後半22分、自陣からのカウンターで左サイドを破り、WTB木村がこの試合2つめのトライを挙げて15―20。だが、明大は35分にゴール正面で得たPGを山沢が難なく決めて23―15とし、逃げ切った。

 ▼明大・田中澄憲監督 久しぶりに帝京大に勝ったのは、いい意味で自信にしていい。セットプレーは昨年からこだわって強化した部分。積み上げが強みになりつつある。次の早大戦もしっかり準備して、大学選手権へ向かっていきたい。

 ▼明大SH・福田健太主将 (敗れた)慶大戦で浮き彫りになったチームの課題に向き合った結果、いい準備ができた。試合と練習の入りはつながっている。入りにこだわって練習してきた。帝京大は前半からファイトしてくるので、慶大戦みたいにならないようにファイトしていこう、というのが今日は出せた。

 ▼帝京大・岩出雅之監督 明大のFWの頑張りに尽きる。スクラムの部分で劣勢になったぶん、(相手に)勢いを持たせてしまった。(先発フッカーが試合直前で変わってスクラムへの影響は)ないことはない。この2週間はスクラムの練習をあまり入れられなかった。

 ▼帝京大ロック・秋山大地主将 春・夏と負けた相手にしっかりチャレンジしようとしたが、セットプレーで受けてしまった。ウチのミスからビッグゲインをされた。スクラムは相手のプレッシャーを受けて8人がバラバラになってしまった。

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2018年11月18日のニュース