高橋 連覇逃すも意地の銅メダル!松本は5度目の挑戦で悲願銅

[ 2018年10月24日 05:30 ]

レスリング世界選手権第3日 ( 2018年10月22日    ハンガリー・ブダペスト )

男子フリー57キロ級で銅メダルを獲得し笑顔の高橋侑希
Photo By 共同

 高橋は最後に意地を見せた。キューバ選手との3位決定戦は、3―4で迎えた残り35秒、「狙っていた」というタックルからテークダウンで2点を返して逆転。「土壇場にならないと攻め切れない自分がいる」と反省したが「僕の方が気持ちで上回っていた」とメダルへの執念を形で示した。2日間大会の今回は長いスパンでの減量に取り組み、より攻撃的なスタイルを模索するなど、東京五輪を見据えた試行錯誤を続けている。61キロ級で34歳のキューバ選手が優勝したのを見て「10個も年上の選手。僕もまだ伸びるという希望が湧いた」と刺激も受けた。連覇は逃したが2年連続のメダル。「最低限のメダルを獲ることができたので良かった」と胸をなで下ろした。

 <男子フリー92キロ級>30歳のベテランが目を潤ませた。松本は出場5度目で初の表彰台となる銅メダル。五輪、世界選手権を通じ、日本男子重量級のメダルは88年ソウル五輪2位の太田章以来だ。グレコローマン転向や、ルール変更を受けたフリー復帰を「裏切り」と負い目に感じてきた。それだけに「グレコをやった約1年半が無駄じゃなかったと証明できてうれしい」と息をついた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年10月24日のニュース