青学大まず1冠「出雲プロジェクト」ズバリ 2年ぶり3冠へ好発進

[ 2018年10月9日 05:30 ]

出雲全日本大学選抜駅伝 ( 2018年10月8日 )

2年ぶり4度目の優勝を果たした青学大アンカーの竹石
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 青学大が2時間11分58秒で2年ぶり4度目の優勝を飾り、学生駅伝3冠に向けて好スタートを切った。1区で橋詰大慧(4年)が区間賞の走りでトップに立つと、2区鈴木塁人(3年)3区森田歩希主将(4年)の主力選手がトップを堅守。最終6区で東洋大に4秒差まで詰められたが、アンカー竹石尚人(3年)が冷静なレース運びでトップは明け渡さなかった。東洋大が2時間12分10秒で2位だった。

 フレッシュグリーンの集団が再び“常勝気流”に乗った。アンカー6区の竹石がガッツポーズでゴールに飛び込み、2年ぶりの3冠へまず1冠。大会前に“ヨロシク大作戦”を掲げた原晋監督(51)は「チームの底上げが進んだ。核の前半3区間が100%出してくれた」と笑みを浮かべた。

 1月の箱根駅伝で4連覇した直後に構想を明かした「出雲プロジェクト」が秋に結実した。比較的距離の短い出雲を勝つためにスピードランナーを発掘し、選手の個性を生かそうと原監督が考え出した勝利の方程式だ。そのプロジェクトからメンバー入りした5区生方敦也(3年)は区間2位と好走。「出雲出場を目標に頑張れた。箱根を最終目標に全日本でも選ばれるようになりたい」と強化策は軌道に乗っている。

 17年度は2つのタイトルを取りこぼしたが、今回はどうだとばかりに1冠。11月の全日本大学駅伝、来年1月の箱根駅伝へ「データ的には3冠のときと変わらない。全日本でも8区間トップで」と指揮官は壮大な青写真を描く。

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