錦織 会心4強!急成長20歳相手に隙なし完勝

[ 2018年10月6日 05:30 ]

男子テニス 楽天ジャパンオープン第5日 ( 2018年10月5日    調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ )

<楽天ジャパンオープンテニス第5日>会心の勝利で準決勝進出を決めてファンと自撮りをする錦織圭(撮影・小海途 良幹)
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 シングルス準々決勝で、世界ランキング12位の第3シード、錦織圭(28=日清食品)が、同15位のステファノス・シチパス(20=ギリシャ)を6―3、6―3で下して3年ぶりの4強入りを決めた。準決勝では世界25位のリシャール・ガスケ(32=フランス)と対戦する。ダブルスでは第4シードのマクラクラン勉(26)とヤンレナルト・シュトルフ(28=ドイツ)のペアが7日の決勝進出を決めた。

 1998年生まれの20歳。試合前にシチパスのプロフィルを知った錦織は「最近じゃん」と驚くと同時に「思い返すものもあった」という。「18歳の時のメンタル、試合の入り方と今では確実に違う」と考え、「いろいろ経験できて今ここにいるんだな」と積み上げてきたキャリアの大きさを再確認した。

 そうした経験の差が試合にもそのまま表れた。深めの位置からのリターンでプレッシャーをかけ、相手のダブルフォールトを誘発。片手バックハンドを巧みに攻め立てて、事前に立てた戦略も機能した。「頭をクリアにして入れた。初対戦という感覚があまりなかった」と“ベテラン”らしく試合前の用意も周到だった。今季急成長のシチパスはツアーでのハイレベルな連戦にはまだ不慣れ。錦織のプレーの重圧に加え、前日までの疲れも引きずって精彩を欠いた。

 2年以上遠ざかっているツアー優勝まであと2勝。「今はいい調子で来ている。自信を持って最後までやりたい」。視線の先に徐々に優勝が見えてきた。

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