千賀ノ浦親方「和解が一番」 提訴の貴ノ岩に理解示すも早期解決望む

[ 2018年10月6日 12:13 ]

稽古後に取材に応じる貴ノ岩の師匠の千賀ノ浦親方
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 大相撲の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)が6日、新たな弟子となった幕内・貴ノ岩の代理人弁護士が元横綱・日馬富士を相手に損害賠償を求める民事訴訟を起こしてから初めて取材に対応。この日、東京都台東区での朝稽古後、報道陣の問いかけに「早く相撲に集中できるようにするためには和解が一番。みんなが安心しますからね」と個人的な見解を示した。

 調停で50万円を提示した元日馬富士側に対し、貴ノ岩側の請求額は2413万5256円。貴ノ岩の提訴を受け、日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「早く収束してくれることを願うだけ」と早期決着を希望。これには師匠の千賀ノ浦親方も「僕も同じ考え」と同意したが、両者の提示額に大きな隔たりがあり、周囲が望む早々の解決は難しいとみられる。

 旧貴乃花部屋の力士たちが千賀ノ浦部屋に引っ越したのは2日。千賀ノ浦親方はケガで自宅療養中の貴ノ岩とも連絡を取り合っているという。一度、部屋にも訪れたようだが、訴訟の話題には触れず、ケガの状況や巡業に合流する日程などを調整している。

 この問題は貴ノ岩が元貴乃花親方(元横綱)の弟子時代に起きた事件。和解を望む千賀ノ浦親方も、一方では「貴ノ岩はいろんな思いがあって、こういうふうにやっているから」と理解を示す。提訴後、元貴乃花親方や貴ノ岩の代理人弁護士とも連絡を取ったようだが、「それ以上に関しては分かりません。素人ですから」と話すにとどめた。

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2018年10月6日のニュース