白鵬 右膝痛も土俵上での稽古を再開し4番取って全勝

[ 2018年8月21日 17:59 ]

母校・金足農から贈られた化粧まわしで土俵入りを行う豪風白鵬(左)は石浦を立たせて立ち合いを確認
Photo By スポニチ

 大相撲の夏巡業が21日、秋田市で行われ、右膝痛を抱える横綱・白鵬(33=宮城野部屋)が土俵上での稽古を再開した。同じ宮城野部屋の平幕・石浦とともに土俵に上がり、右差しからの寄り、つり出しなどで4番取って全勝。その後は土俵上で立ち合いの確認、相手の当たりを受ける稽古を行った。痛めている右膝は「やるまでは違和感があるが、(土俵に)立っちゃえばね」と気にならなかった様子だ。

 白鵬は名古屋場所中に右膝を痛めて途中休場。夏巡業は最初から参加し、右膝の検査のため8日の東京・青山学院での興行後に離脱。11日の山形・南陽市での興行で再合流していた。これまで土俵下での基本運動、ゴムチューブを使ったトレーニングなどに終始していたが、この日から取組にも名を連ねた。

 ただし、すぐにペースアップできる状態ではなく、今後の調整について聞かれると「なんとも言えない」と答えた。「無理しちゃいけない」と右膝の状態を見ながらの稽古となる。







 土俵の感触を確かめるため、この日から取組にも入った。ただし、急ピッチにペースを上げることは





手術を回避したことを明かした。白鵬によると、右膝には「軟骨ではなく、柔らかい塊がある」そうで、「そんなに邪魔にならない」とあって投薬治療で様子を見ることになったもよう。ただし、すぐに稽古ができるというわけではなく、「薬を入れたわけなので、3、4日はかかる。昨日より今日、今日より明日という感じでやっている。炎症はある。爆弾を持っているのは間違いない」と話した。今回は過去に痛めていた左膝の治療も行ったという。

 白鵬は患部の検査のため8日の東京・青山学院での興行後に一時離脱し、11日の山形・南陽市での興行で再合流。横綱土俵入りは披露したものの、依然として取組からは外れている。この日の朝稽古は基本運動だけで終えた。

 8場所連続休場中の横綱・稀勢の里(32=田子ノ浦部屋)は左かかとに負った傷のため、3日連続で取組から外れた。10日の福島・白河市の興行では朝稽古にも姿を現さなかったが、この日は前日に続いて土俵下で四股やすり足を行った。「だいぶ良くなってきた」と大事には至っていないことを強調していた。

続きを表示

2018年8月21日のニュース