猛暑に負けないアスリートキッズ食 “胃腸活性3点セット”を食べよう!

[ 2018年7月2日 11:31 ]

 今年の夏も暑くなりそうだ。気温に負けずに運動をするためには、日頃から栄養を考えて食べることが大切だ。今回のテーマは「猛暑に負けないアスリートキッズ食」。たくさんのスポーツ選手を指導する「食のお姉さん」、公認スポーツ栄養士・吉谷佳代さんに話を聞いたぞ。

 暑い日が続くと、食欲がなくなるよね。お腹の調子も良くなく、なんだか元気もなくなる。これが、いわゆる「夏バテ」の症状だ。どうしたら防げるの?。吉谷さん、教えてください。

 「胃腸の働きが悪くなるのが、夏バテの原因です。実は、その胃腸を元気にしてくれる心強い3点セットがあります。一つ目は、炭水化物。二つ目はビタミンB群。三つ目はアリシンという成分です。これらを一緒に取ることで、胃腸の働きが活性化されます。プロのスポーツ選手も三点セットを意識して取っていますよ」

 それぞれ、どんな食べ物を指すのだろう。

 「まず第一に、炭水化物を積極的に取る必要があります。ご飯や麺類をしっかり食べること。これが大前提です。続いて、ビタミンB群です。体のエネルギー源となる炭水化物の働きをサポートします。豚肉、枝豆、納豆などが挙げられます。さらに、アリシンにはこれらを効率的よく体内に吸収させる効果があり、ニンニク、ニラ、タマネギ、ネギなどが該当します」

 3点セットは身近な食材ばかりだね。実際のメニューだと、どんなものがあるのかな。

 「豚キムチ、餃子、豚肉の生姜焼きを、ご飯と一緒に食べましょう。ニンニクやネギに含まれるアリシンという成分は、食欲増進の効果もあります。担々麺やラーメン、納豆ご飯にネギを入れても効果がありますよ」

 聞いているだけでお腹がすいてくる献立だね。これなら暑い時期でも箸が進みそうだ。アスリートキッズのみんな、もりもり食べて、夏に負けない体を作ろう。

 ◆吉谷 佳代(よしたに・かよ) 管理栄養士、日本栄養士会体育協会公認スポーツ栄養士、フードコーディネーター。2001年徳島大医学部栄養学科卒。江崎グリコで健康食品開発やスポーツサプリメントの研究に携わった。現在はフリーランスのスポーツ栄養士として活躍。プロ野球・阪神、バレーボール女子JTなどのトップ選手を手がけるだけでなく、実業団からジュニア選手まで、幅広く栄養指導を行う。

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2018年7月2日のニュース