稀勢 1年4カ月ぶりに白鵬と稽古実現 九重部屋で偶然“遭遇”

[ 2018年7月2日 17:32 ]

三番稽古を行った稀勢の里(左)と白鵬
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 7場所連続で休場中の横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が2日、名古屋市東区の九重部屋で横綱・白鵬(33=宮城野部屋)と三番稽古を行った。ともに出稽古に訪れ、偶然の顔合わせ。白鵬からの提案に稀勢の里が「分かりました」と応じ、昨年3月以来1年4カ月ぶりとなる両横綱の稽古が実現した。

 9時30分。稽古場に白鵬が現れると稀勢の里は水をつけに向かった。張り詰めた雰囲気の中ですり足や四股などを行い、約1時間後に三番稽古を開始。10番取って2勝8敗だったが、相撲勘が万全でない中で左四つから寄り切る意地も見せた。その後は石浦に胸を出し「まだまだ!」「さあ行こう!」と大きな声で鼓舞。何度も土俵の上に転がし、白鵬からも「いい稽古だ」と声があがった。

 稀勢の里は稽古後に「まあ、目覚めた気がする」とコメント。短い言葉だったが、すっきりした表情を見せた。一方の白鵬は「3日は(稀勢の里の)誕生日でしょ。やってよかった」と振り返り、自身のTwitterでは「いい汗でした」と投稿。「横綱になった者しか気持ちは分からない。(稀勢の里には)もっと感じてもらいたい。経験してもらいたい」と熱いエールを送った。

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